「学びの素早さ」

先日お伺いした企業で将来に向け次世代経営者予備軍のキャリア採用の相談を受ける。各社今日の売り上げに一喜一憂している中で将来に向け手を打っていることに非常に感心した。生き残り策の一つと思う。

「これからの経営者に求められる資質は何か」について某コンサルティング社長曰く、高速で変化する今の時代には「ラーニング・アジリティー(学びの素早さ)」資質の重要性が高まっている。「学びの素早さ」とは、好奇心の旺盛さと言い換えてもいい。例えば仕事において「知っていることをさらに深めていくことが好き」か「なじみのないことについて理解するのが好き」か。充実感を感じるのは「自分の専門性を活用できる複雑な問題に取り組む時」か。「解決方法の見当もつかない未知の問題に取り組む時」か。仕事のスタイルとして、「効率よく仕事を進める明確さを尊ぶ」のか「模索する機会を与えてくれる曖昧さを好む」のか。これらの質問で後ろの選択肢を選んだ人は、「学びの素早さ」の持ち主で、前者を選んだ人は「深さ重視」で素早さに欠ける。もちろん組織には両方のタイプが必要である。リーダー全員が素早さ重視の組織は安定さに欠き混乱が生じる。経営トップには「学びの素早さ」に秀でたタイプがふさわしい。不安定さ、予測不能の環境では、「学びの素早さ」が欠かせない要素である。将来の経営者予備軍を選抜する際にも、「素早さ」のもの差しを当てはめることは有効だと考える。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)

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