「次世代経営者」

先日の新聞記事にサイバーエージェント社が新卒入社後まもない人材を積極的に子会社社長に抜擢し、経営を任せる仕組みが載っていた。これは“21世紀を代表する会社を創る“というビジョンから次世代経営人材をつくることが至上命題であるとのこと。

彼らを社内では“新卒社長”と呼び事業知識もなく、仕事の経験もほとんどない人材に社長を任せることによって「将来の経営人材が育つ」のが目的である。「やりたい」という強い意志の有る人材が社長に抜擢される。そして必ず本社役員がサポート役として取締役に入り、相談役に徹し、口を出すことはなく見守るスタンスを貫く。自分で決めることを基本とする。これは上が口を出すと、次も自分で決めなくなる。人の成長は、自分で決めて、その結果の責任を自ら取るという決断経験の蓄積であることから社長をやることに意味がある。このような意思を持つ人材は1~2割に過ぎず、会社としては手を上げた方が得かもと思わせる仕組みを作ることが次世代経営人材を増やす秘訣のようである。

「手を挙げた方が徳」というムードは、挑戦に伴う失敗はOKとし、その人にはセカンドチャンスを与える。「社長の藤田氏は活躍し続ける人とは、“言うことは壮大に、やることは愚直に”意欲が高ければ、自らの発言や責任の完遂への覚悟の量が高まる」これからの不確実性の時代は若いうちから決断と失敗の体験蓄積が持てる環境が人材の個性と厚みをつくるのではと思う。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)

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