「正社員ゼロ」

将来、正社員がゼロになるとの雑誌記載があつた。

現在の正社員は、勤務地、勤務日数、時間、雇用契約期間、仕事の全てが限定されていない。逆に限定されている人は「非正規社員」と位置づけされる。ここで「正」と「非正規」との間に「身分」の差が残る。企業で働く人には「正」も「非」もない。すべての人をそれぞれの生き方、価値観に合わせて、勤務地、勤務日数、時間、雇用契約期間、仕事をカスタマイズして働く「社員」を認めることが身分の差をなくし、全員が自立的に働けると考える。その為には「全員が何らかの限定を持つ社員である」ことが前提に立った時、全員がそれぞれの価値観や事情に合わせた生き方、働き方を何のためらいなく選択ができる時代が近づくのではと。

ここで限定の最大の特権である「期間の定めのない雇用契約(終身雇用)」を廃する問題提起が出ている。この特権は企業と個人の相互依存体質の原因になり、企業は人々の雇用を守るために、大胆な事業改革や戦略転換をしにくくなっている。一方雇用を保障された個人は学び続けること、自らの能力を磨き続けることに向き合わない。この点から最長の契約期間を定め企業と個人の適切な距離感、お互いに自律した関係が生まれる時代に近づいている。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)

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