「過労から身を守る」

昨年の事件で電通社員の過労自殺や三菱電機の違法残業問題が注目を集め、うつ病なので心身の健康を損ない仕事が続けられなくなるケースが後を絶たないようである。人員減による業務の多様化、高度化による環境変化も影響を与える。かつて長時間労働による過労が問題視されたのは、40代の中年層クラスだった。今は入社半年や1年でうつ病になった相談も少なくないようである。現に電通事件は入社1年目。専門家によるとうつ病になるリスクの高い職場には2種類あるという。一つは「過酷な長時間労働が前提で、仕事にやりがいもなく消耗する職場」次は「仕事自体はやりがいがありキャリアも築けるが、若手に対して頭ごなしに否定する上司がいて能力を伸ばせず伸び伸びできない職場」さらに事業再編による独立採算制から限られた範囲で専門知識を積み重ねるのでなく、広い範囲で成果を出すことが求められるスピード感、専門性の圧力に屈してしまう。このような時、会社の価値観に染まりがちな先輩、同僚でなく他社や異業種の友人に話し自身の環境を客観的に比較する必要がある。まして心身に不調の兆しがあれば早い段階で我慢するのではなく医療や労働問題の専門家に相談し、自身で抱えないことが大事で「仕事を辞める前、病気になる前に」相談し解決を。残業時間に限っては政府も年間で月平均60時間以内に抑える上限規制が検討されている。

定期的に自身をチェックし1人で抱えないことが大事。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)

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