英語は模倣だ!

私がイギリスに駐在した時、「折角イギリスに駐在するのだから、ブリティッシュ・アクセント(英国訛り)で話せる様になろう。」と考えました。ブリティッシュ・アクセントと言っても色々あります。以下典型的なものを幾つか説明します。

ロンドンの下町っ子(ロンドンの東側にあるので、イーストエンダー・East Endersとも言います)の話し言葉を、コックニー(Cockney)と言います。余り上品ではない英語と言われておりますが、ある意味ちょっと不良っぽくて「カッコ良い!」と言う人もおります。有名なミュージカル「マイ・フェア・レディ」や「ミー・アンド・マイ・ガール」等で、コックニーを話す主人公が出てきます。映画にもなっているので、興味のある方は是非ご覧になって下さい。典型的な発音としては、全て「エイ」が「アイ」になります。Today(トゥデイ)は(トゥダーイ)、paper(ペイパー)は(パイパー)、station(ステイション)は(スタイション)と言います。オーストラリア英語のアクセントは、これに近いです。プロ・フットボール(サッカー)の選手はコックニーを話す人が結構いて、デイビッド・ベッカムもその一人です。

逆にとても上品な英語と言えば、クイーンズイングリッシュ(キングズイングリッシュとも言いますね)があります。英国王室が話す様な英語と言われておりますが、それよりも公共放送(BBC)のアナウンサーが話す様な英語です。これを話せる様になれば、イングランドの教養を身に着けた人に思われます。更に、これにオックス・ブリッジ訛り(イギリスの最高峰、オックスフォードやケンブリッジの大学出身者の話し方)が感じられれば、言う事ありません。イギリス人俳優のヒュー・グラントはオックスフォード出身で、とても知性を感じさせる話し方をするので有名です。映画「ノッティングヒルの恋人」を見ていただくと、彼の知性的で魅力的な話し方がうかがえます。映画自体も、大変素晴らしかったですね。

さて私も、どうせイギリス英語を話すならば、オックス・ブリッジ訛りで話せる様になりたいと考え、運良くデイビッドというオックスフォード出身の同僚が隣のデスクに座っておりましたので、彼の話し方を模倣する様に心がけていました。しばらくして、大分デイビッドの様なアクセントで話せる様になったと感じられたある日、私の話を側で聞いていた別の英国人の同僚に、「田辺さん、英語が大分上達しましたね。でも、なんでヨークシャー訛りがあるの?」と言われました。ちなみにヨークシャーは、ロンドンから見るとかなり北に位置する田舎で、とてもカッコ良いとは言えない地方です。デイビッドは、確かに大学はオックスフォード出身でしたが、ヨークシャーの出身でもあったため、この様な悲劇(喜劇?)が生まれてしまったのです。(涙笑)

田辺

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