「人事の役割」

- コンサルタントの独り言 -
2015年06月15日

業界における人事は今、“顧客”たる経営層の要請を受け、それまでの「社内のさまざまな利害調整」から「経営の効率性追求」へ役割が大きく転換した。反面、人事はもう一つの“顧客”である社員への価値提供がおろそかになった。それを反省し、社員にどんな価値を提供できるかが今後の人事の試金石になるかと思う。具体的には、すばやい成長機会、起業力の練磨、働きやすさ、キャリアアップ等の価値提供が重要。また、対事業部、事業会社向けには、人事制度などに関するコンサルティングと経営目標達成に向けた人材能力開発サポートである。

こうした役割を人事が果たすには、①知識②技術③社内外のネットワークと④志が不可欠となる。これらが備わって初めて、社員と経営者、現場と戦略を広く理解し、物マネではない「わが社型」のオリジナル施策を生み出せる人事のプロ人材の育成が重要である。

人事といっても業種、規模、成長ステージごとに役割の違いがあり将来の顧客によっても従来の枠を超えた組織開発が求められる柔軟な対応力も必要である。

 

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)