「買いたい魅力」をどう作るか

- コンサルタントの独り言 -
2025年05月01日

今、小売りを取り巻く環境は劇的に変化している。
かつては百貨店・スーパーマーケット・ドラッグストア・コンビニエンスストアなど業態によって役割が分かれていた。

しかし、デジタル化の影響もあり、小売り業態の境界線が曖昧になっている。ディスカウントストア、ドラッグストアで食料品も買えるし、コンビニで野菜も薬も買えるようになっている。

また、実際の実店舗とオンラインをつなぐオムニチャネル化が進んだことで24時間いつでもどこでも買い物が可能になった。
消費者がどこで何を買うのか、ますます予測が難しくなっている。

実際の購入はオンラインで行うが、その前に実店舗に行って「検討」したり「確認」したりする購買行動が当たり前になりつつある。業態というものがあまり意味を持たず、消費者の買い物の目的地を品ぞろえと価格帯とサービスで判断され、品ぞろえが豊富で上質、価格が安い等で決めている。

業態でなくその店の特徴で決め、店のブランド力で決めている。
このように同業他社だけの競争ではなく顧客ニーズと向き合い、顧客に選ばれる強みを磨き、独自性を打ち出すことが激動の時代を生き残るカギとなるであろう。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)