在庫削減に試行錯誤

- コンサルタントの独り言 -
2021年08月01日

アパレル各社が商品の在庫削減に試行錯誤している。

コロナ禍で値下げをしたが売り切れず、棚卸資産(在庫)回転日数が悪化企業が主要13社のうち11社が悪化。

「洋服の青山」は在庫回転日数(期中平均在庫/1日当たり売上原価)は247日と前期より40日あまり悪化した。今後既製品比率を9割から5割に下げ、オーダースーツの比率を数%から5割に上げ在庫を抑え回転日数を下げる。

ユナイテッドアローズは130日と2年連続で悪化。UA定価販売の割合が高ければ人事評価を良くする制度を採用している。社員に在庫の重要性を浸透させる為人事評価を見直し、商品部や仕入れ担当者の評価について、在庫がどれだけ残ったかも評価項目に加える。一定水準以上の在庫が残るとマイナス評価になる。

一方、在庫回転日数が改善(短縮)したのは、西松屋チェーン(80日)、しまむら(52日)。今までの残った商品は、もうけが出なくても値引きして売る悪循環が続いた。個人消費が冷え込み、セールでも売れなくなり在庫がたまりやすくなっていた。

今後、需要予測や在庫管理にITを活用し、データを人工知能にで分析し需要予測への本格活用を模索するAI人材の採用が始まっている。今後人事考課で単に在庫を減らすだけでなく商品を売り切る「的中率」を上げることが経営者の最大の責任と考える。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)