若手のやる気や斬新な発想を引き出す

- コンサルタントの独り言 -
2025年11月04日

ファミリーマートが若手社員対象に将来の経営幹部育成に乗り出している。

入社10年目までの社員対象に選抜し、研修通じてリーダーシップを養う。
2025年にスタートした人材育成制度「未来リーダープログラムフレッシャーズ」のひとこまだ。

未来のリーダーを育てる目的で半年かけて事業立案や勉強合宿の機会を提供する。選抜されるのはファミマの社内評価基準で選抜された社員。
日頃の業務でのリーダーシップやデジタルトランスフォーメーション(DX)に関わる素養で高評価の人を選ぶ。
同期数百名の中から1~2名。研修は海外にも及びシンガポール合宿を開き、スタートアップを手掛ける現地の若手経営者らとの交流の場もある。

仕事と私生活を両立させるワークライフバランスが定着し、出世を望まない若者が多くなっている。
調査では「現在の会社で管理職になりたい」と答えた20代の割合は27%にとどまる。
研修を通じ視野を広げられる機会を設け、会社の成長をけん引してもらうための健全な競争力競争心をあおり「自分の強みをとがらせ、会社で生き残っていきたい」意気込みをもたらす。
市場規模はセブンイレブンが5兆3000億でトップ、2位ファミリーマートが3兆2000億、3位ローソンが2兆9000億。今後、デジタル戦略、金融戦略強化に向け競争が激化し、柔軟な発想力を持った若手が育つ土壌をどう作り込めるかが一段と求められる。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)