転職に出遅れないために

- コンサルタントの独り言 -
2025年12月07日

自動車、電機業界の大手製造業が早期退職の募集に踏み切った。

商工リサーチによると2025年1月から9月までの上場企業の早期退職の募集人数は1万490人と前年比2割増えている。
主な対象となる50代以上のベテラン社員は年収を半減させても転職先がなかなか決まらないようである。

新卒で入社し、当初は定年まで勤めあげるつもりであったが「もう今の会社にわくわくしなくなった」と感じていた。
管理職であった時代と比べ年収半分以下の希望でも決まらない。
「転職するのであれば50歳までがリミットなのではないか」と感じる。

転職市場でシニア人材の需要があるのは国内企業総数の99%を占める中小企業である。
大企業では数年で部署移動し様々な仕事を経験したゼネラリストを育てる傾向が強い。
ただゼネラリストは転職市場では価値が低くなる。
同じくらいの年収で採用するなら若手をを採用した方がいいと思われる。

その為に30代からの中堅社員はどのスキルで自分を売っていくのかを早く明確にして社内のみならず業界の状況にアンテナを張ってキャリア指針をもって行動が大事となる。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)