アパレルノルマとインセンティブの実態

- アパレル業界ニュース -
2015年04月01日

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アパレルの仕事にノルマはあるのか。ある場合は、どのようなノルマなのか。これはアパレル職を目指す際にどうしても気になってしまうことではないでしょうか。
ここではアパレル職にあるノルマについて、また、ノルマを達成した際のご褒美インセンティブについてご紹介します。

1.アパレル仕事のノルマ どんなもの?

そもそも、ノルマとはいったい何でしょうか。それは、一定期間内に果たすよう個人や集団に割り当てられる標準作業量のことを指します。場合によっては、ノルマの達成を促進するために、労働者に対しノルマ達成のインセンティブ(報奨金、昇進、昇給など)を用意します。

アパレルショップのスタッフには、基本的にノルマがあります。ノルマとは呼ばず、目標やターゲットと呼ぶショップもあります。また、一概にノルマといっても、店舗の売上をスタッフみんなで目指す「店舗ノルマ」や、複数名でチームとなって一緒に目標を追う「チームノルマ」、店舗の売り上げ目標をスタッフ一人ひとりに分散して個人目標として設定する「個人ノルマ」などがあります。

このようにノルマを設定することには、メリットとデメリットがあります。メリットは、売上アップにつながるということです。そして、目標を決めることで、労働のモチベーションにつながる、チームワークが生まれるという点が挙げられるでしょう。一方、デメリットは、精神的な焦りやプレッシャーが生じ、それが業務に支障を及ぼす可能性があるという点が挙げられるでしょう。

一般的にはノルマがあると大変というイメージがありますが、仕事にはある程度の目標が必要です。目標があることにより、売り場はこれで良いのか、接客の仕方を工夫した方が良いのか、など業務に対して積極的に考えて行動するようになります。業務に対する前向きな姿勢は、各々のスタッフが販売員として成長するチャンスにもなります。

ただし、デメリットである精神的なストレスという面を考慮し、最近は店舗ノルマはあっても個人ノルマはなく、達成できない場合のペナルティも無いのが主流のようです。この点については、ショップによって異なりますので、働きたいという場合には確認するとよいでしょう。また、個人ノルマがない場合であっても、店舗には売上目標が必ずありますので、売上目標を月単位、週単位、日割で絞り込み、常に数字を意識して仕事に励むことは販売業で働く立場として大切であるということも心に留めておきましょう。

2.ノルマの設定

ノルマは何を基準に設定されるのでしょうか。アパレルショップの場合、どのくらい売ったかという枚数や、どのくらいの売上を達成すべきかといった金額がノルマの基準となる場合が多いようです。その際、前年などのデータから目標値が設定されます。

また、個人ノルマの場合は、ポジションやキャリアによって課されるノルマの量が異なってくる場合があります。店長クラスやキャリアの長いスタッフは、新人スタッフよりも多い枚数や目標金額を設定されることになるでしょう。この場合、立場が上になればなるほど、ノルマを達成するための高い意識やスキルが必要となってくると言えるでしょう。

3.ノルマを達成すると…インセンティブ!

与えられたノルマを達成するとインセンティブがもらえることもあります。インセンティブとは、会社側で決められた目標を達成した際に、通常の給与とは別に支払われる報奨金のことです。大手のアパレルではこのインセンティブ制度が整っている場合が多いようです。

インセンティブ制度は、ショップの売上目標が達成した時に支払われたり、個人の売上が一番高いスタッフに与えられたり、販売したアイテム数に応じて付与されるなど、ショップによって異なります。また、ショップによっては、報奨金以外にも、昇給や社割の割引率が高くなるなどといったインセンティブもあるようです。求人情報の給与欄に「固定給+インセンティブ制度による報奨金」というように記載されていたり、待遇欄に「インセンティブ制度あり」と書かれている場合、どのような内容のインセンティブなのか、面接時にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

4.まとめ

アパレルショップでは、基本的に売上目標があります。これを達成するために、店舗ノルマ、チームノルマ、個人ノルマのいずれかが設定されていることが多いでしょう。ノルマに対して不安がある方もいらっしゃるかもしれませんが、達成できた時は本当にうれしいものです。ノルマは成長できるチャンスだと捉えて楽しみながら接客を行うことが大切でしょう。