ファッションコーディネーターの仕事内容

- アパレル業界ニュース -
2014年10月28日

ファッション

センスだけではやっていけない!?人と人とのつながりがものを言うファッションコーディネーター

ファッションコーディネーターには2タイプの仕事があります。ひとつは販売系のファッションコーディネーター。ショップに勤務して店舗の販促・接客のリーダーとして、着こなしやディスプレイのアドバイスをする仕事です。

もうひとつは企画系。アパレルメーカーの企画部門で、ブランディングや商品企画、イベントや販促の戦略全般を考える仕事です。
いずれにしてもファッションセンスがものをいいますが、それ以上に大切なのは人とのつながりで得られる情報やコミュニケーション能力。お客様のニーズを汲み取り、それをショップ・ブランド全体にシェアする力が必要です。

企画系のファッションコーディネーターとは

アパレル企業に属し、そのブランドがシーズン毎にどのようなテーマや打ち出しをしてゆくか、商品の展開をどうするか、ビジュアルや広告の方向性を決める、などブランドの全体的なコーディネーションをする仕事が多いようです。
独自の情報網を張り巡らせてトレンドやマーケットの情報を集め、自社ブランドではそれをどう取り入れて商品作りをするか、また、ショップでどう展開して見せてゆくかなどの大きな方向性を考えます。

方向性が決まると、商品の素材開発、デザインへの落とし込み、仕入れ商品の選定などをします。
また商品づくりだけではなく、それらの商品を売り場でどのようにディスプレイするかなどのビジュアル戦略、広告やイベントの企画などのイメージ戦略を考えるなど仕事は多岐にわたります。
海外の商品を扱っている場合は、バイヤーとして海外の商品買い付けを担当することもあるようです。

販売系のファッションコーディネーターとは

販売系のファッションコーディネーターは、ショップに勤務し、接客の際の着こなしのアドバイスやディスプレイ方法、売り場での商品展開など、店全体の方向性やイメージ作り、販売方法のアドバイスを担当します。
また時には本社のバイヤーや商品企画にどんな商品を企画・仕入れしたらよいか提案などもします。

どんな人が向いているの?

企画系、販売系共に情報収集能力がとても重要です。情報網を張り巡らせて、だれよりも多くのトレンド情報、何が売れているかのマーケット情報を収集し、自分のブランドに何が合うかを分析して提案しなければなりません。

また、コミュニケーション能力も大きなポイントです。ファッションのトレンドの情報収集にはインターネットや雑誌の情報だけでは足りません。バイヤーや他ブランドの人、ショップやお客様から様々な情報を得なければならない場合もあります。
また販売の場合は特にお客様とのつながりが深いため、人と話すのが好き、もしくは得意だと良いでしょう。

さらに、新しいアイディアをどんどん提案できるプレゼンテーション能力も必要です。より分かりやすく、ショップやお客様に自分の考えを提案できる力が必要です。
企画系の場合、海外に行く事も多いので語学力があるとさらに便利。パリやミラノ、ニューヨークのコレクションや展示会を回ってトレンド情報を集め、その場で商品の買い付けをする事も。
通訳がいない場合は一人で交渉して買い付けの段取りをしなければならない場合もあるようです。

あると有利な資格

ファッションコーディネーターになるのに特に資格はいりませんが、ファッションに関する専門知識や販売の知識があると有利です。
ファッションビジネス能力検定、カラーコーディネーター検定、ファッション販売能力検定などを受けると良いでしょう。
また、企画系の場合は英語が必要なのでTOEICや英検などの勉強も有効です。