品質管理に必要なスキル

- アパレル業界ニュース -
2014年11月23日

品質管理

法律、品質を守る正確さと責任感が必要な品質管理

アパレルの品質管理は、服の品質が販売する基準に達しているかを管理、また品質ケアラベルが正しく表示される為の管理、試験をする仕事です。
品質管理は家庭用品品質表示法という法律にも関わる重要なポジション。正確さと試験や表示項目を一つ一つ根気良く検証してゆく粘り強さが必要です。
また、MDやデザイナーなどの企画チームと品質に関して対立しなければならない場合もある為、ソフトな物腰とうまくコミュニケーションする能力も必要です。

品質管理に役立つ資格、検定

◼︎ 繊維製品品質管理士(TES)
http://www.jasta1.or.jp/qualification/qualification-tes.html
TES (テキスタイル エヴァリュエーション スペシャリスト)は、消費者に供給される繊維製品の品質・性能の向上を図ったり、繊維製品の品質について消費者からクレームが出ないように、それらの製品の製造や販売を行う企業のなかで活躍するスペシャリストです。 その狙いは企業活動の合理化、消費者利益の保護、企業と消費者の信頼関係の改善にあります。
TESの取得にあたっては、日本衣料管理協会の実施するTES試験に合格するとTES資格が取得できます。学歴・年齢を問わず誰でも受けることができます。
試験は毎年1回、7月ごろに東京、京都、名古屋、福井、倉敷、福岡などの会場で行われます。
試験は、短答式と記述式の2つに分かれ、短答式では繊維製品の品質管理の業務に必要とされる基礎知識を、記述式ではその応用能力をためします。
科目数は短答式が3科目、記述式が2科目で計5科目です。
試験内容は、繊維に関する一般知識、家庭用繊維製品の製造と品質に関する知識、家庭用繊維製品の流通、消費と消費者問題に関する知識などに分かれます。
1級衣料管理士がとれる大学には、日本女子大学、東京家政大学、大妻女子大学、大阪樟蔭女子大学、名古屋学芸大学などがあり、2級衣料管理士がとれる大学には、大妻女子短期大学、大阪産業大学、
名古屋女子大学、九州女子大学などがあります。

◼︎ 衣料管理士(TA)
http://www.jasta1.or.jp/qualification/qualification-ta.html
TA (テキスタイル アドバイザー) は、繊維製品に関する素材および生産・流通・消費等の分野を体系的に学び、それらに関する基礎知識を身につけた人で、最新ファッションのアパレルからインテリア用品、雑貨まで、私たちの生活を豊かに彩る繊維製品の企画・設計/販売/品質保証/消費者対応について、豊富な知識と技術、知恵と工夫を活かして、人々に貢献するプロフェッショナルです。
TA取得には、TA養成大学を卒業した人の取得を原則とします。
TA養成大学で所定のカリキュラムを履修し、協会のTA認定一般試験に合格した学生にTA認定証が交付されます。
TA養成大学は、TAを養成するためのカリキュラムや科目を教える先生、実験・実習・演習室の面積や機械器具の整備状況について、日本衣料管理協会が審査・認定したTA認定校で、それらの大学でTA養成の教育が行われています。
現在、TA養成大学として認定されている大学は1級TA養成大学が16校、2級TA養成大学が21校です。

◼︎ 品質管理検定(QC検定)
http://www.jsa.or.jp/kentei/qc/qc-top.asp
日本企画協会が実施する、品質管理に関する知識をどの程度持っているかを全国で筆記試験を行って客観的に評価を行う検定です。
1級、準1級、2、3、4級の5段階に分かれ、高校生から品質管理部門のスタッフまで、幅広い人が受けています。
試験は年に2回で、1級は東京等の全18都市、2〜4級は51都市で実施されます。
試験内容は、品質管理、管理、改善、工程、検査、標準・標準化、データ、QC七つ道具、企業活動の基本など、企業活動の基本常識に関する理解度の確認などです。