エリアマネージャーの仕事内容

- アパレル業界ニュース -
2014年10月29日

エリア

複数のショップを担当し、売上げを上げるリーダー

アパレルのエリアマネージャーは、担当エリアの複数の店舗の売上げを上げてスムーズな店舗運営ができるように管理、監督する仕事です。アパレルブランドの複数店舗を担当するのは簡単な仕事ではありません。

例えば百貨店に多く出店しているアパレルブランドの場合、担当店舗は、同じ関東エリアの中でも、伊勢丹、三越、そごう、大丸、丸井など、母体となる会社がさまざまです。
それぞれの百貨店によって取引形態や客層、イベントや販促の方法が異なるので、それぞれのやり方を覚えて対応しなければなりません。また、店舗毎にスタッフや抱える問題などが多岐に渡るので、仕事の量も店舗の量に比例して増えてゆきます。

また、その担当エリアによってお客様の特性や購買の傾向が違うため、その土地の習慣や人々の行動の特徴などを的確にとらえて売上げを伸ばす戦略を立てる、監督のような仕事をやる場合もあります。

エリアマネージャーの仕事詳細

アパレルのエリアマネージャーは、担当しているエリアの複数の店舗が売上げを伸ばして予算を達成する為に、その戦略を立てて実行するのが主な仕事です。
その為には、担当エリアの店舗を巡回し、売上、売れ筋の動向を店舗毎にチェックします。店舗のディスプレイや商品の在庫が的確かなど、店舗がうまく回っているかを見るのも重要な仕事です。
また、定期的に店長、スタッフとミーティングを行い、今後の戦略やその実行方法、その店舗の問題点や改善すべき点などを話し合います。

スタッフの育成や指導もエリアマネージャーの重要な仕事の一つ。アパレルのショップは人間関係が難しい事も多い職場。店長だけでは解決しきれない問題をエリアマネージャーがうまく調整して解決するように導きます。

さらに、担当店舗の販促やイベントをショップスタッフと共に企画します。売上げを上げる為に他店舗で実施しているイベントを参考にその店舗に合った新たなイベントを考えたり、DMなどがより効率よく配信され、より多くのお客様をお店に呼ぶ仕掛け作りをします。

エリアマネージャーの仕事の良い点、メリット

複数の店舗を担当するので責任が大きい分、担当エリアの売上が達成されると大きな充実感を味わえます。
また、エリアマネージャーはショップスタッフにとってとても大きな存在。「エリアマネージャーが店舗に現れると緊張する!」という人も多いようです。
それだけ影響力の大きいポジションの為、スタッフを指導・育成して行く中でスタッフが成長していく姿を見れるのもこの仕事の醍醐味の一つです。

エリアマネージャー仕事の大変な点

複数の店舗の責任者であり、売上げの責任も大きい為に数字のプレッシャーがいつもつきまといます。
また、店舗によって売れ筋の傾向や、問題は違います。その店舗に合わせて問題解決策を考えたり、売上げを伸ばす為の試作をとるのには多くの時間と努力が必要になります。とにかく忙しく、 作業が沢山ある場合が多い仕事です。

必要なスキル

エリアマネージャーになるには特別な資格は必要ありませんが、複数の店舗を担当する為に多くのスキルや能力が必要となります。

■ 数字管理能力
■ 情報収集能力
■ リーダーシップ
■ 小売、接客のプロフェッショナル
■ 地域の特性、生活習慣、好みを把握して、どのような戦略がそのエリアに効果的か考え、実行する力
■ コミュニケーション能力

エリアマネージャーになる場合、販売スタッフから店長(ショップマネージャー)になり、エリアマネージャーとなる事が多いようです。
担当エリアの売上げを上げた実績が認められると、その後のキャリアアップも十分に考えられます。大変ですがとてもやりがいのある仕事ですね。