独特な雰囲気漂う下北沢のファッション事情

- アパレル業界ニュース -
2015年04月01日

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下北沢は東京の中でも独特の雰囲気を醸し出しとても人気のある街です。電車を使うと、渋谷まで5分、新宿まで7分、吉祥寺まで12分で乗り換えなしで行ける交通の便も魅力的です。しかし何よりも、まるでおもちゃ箱をひっくり返したようなごちゃごちゃ感が街全体を覆っているというのが下北沢人気の大きな理由でしょう。

1. 下北沢のファッションとカルチャー

「下北沢東会」「下北沢一番商店街」「しもきた商店街」「南口商店街」「代沢通り共栄会」「新栄商店会」という、異なる雰囲気を持つ6つの商店街には、古着店、雑貨店、カフェなどのおしゃれで個性的なショップが立ち並びます。

また、本多劇場やザ・スズナリといった劇場が多々あり、ここを巣立って有名になった演劇人は数知れず。加えて、シェルター、屋根裏(2015年3月31日閉店)といった多くのミュージシャンを排出したライブハウスもあり、音楽の面でも魅力的な街です。

さらに、下北沢では毎日のように街のどこかで楽しいイベントが開催されています。このようなカルチャーは、下北沢のファッションに大いに影響を与えており、古着店を中心に、独特な雰囲気を醸し出すストリートファッションを生み出しています。

2. 下北沢の古着店

そんな下北沢の古着店やファッションの複合施設をご紹介しましょう。

●東洋百貨店
古着、雑貨、アクセサリーなど、手作りやオリジナルにこだわるユニークなショップが22店も集まるファッションの複合施設です。不定期でアートイベントやライブなどのパフォーマンスも行われる。「VALON」、「3びきの子ねこ」といった人気の古着店も出店しています。

●フラミンゴ 下北沢
入口にある大きなフラミンゴのネオン管が目印。40~80年代のアメリカの古着が中心で、個性的かつ奇抜なアイテムが揃うヴィンテージショップです。アンティーク家具や輸入小物なども揃う、フラミンゴ下北沢マバタキ店もあります。

●HAIGHT&ASHBURY(ヘイト&アシュバリー)
下北沢の超老舗です。プロのバイヤーがアメリカ&ヨーロッパを中心に世界中から集めた、1800年代~1990年代のヴィンテージ&アンティークショップです。常に毎シーズンのトレンドに合わせたセレクトがされていて、芸能界やファッション界にもファンが多くいます。

●NEW YORK JOE EXCHANGE(ニューヨークジョー エクスチェンジ)
売るだけじゃなく交換もできる、新しいスタイルのリサイクルショップです。ハイブランドから古着まで、オールジャンルを取り扱っています。平日に開店待ちする人がいるほどの人気があります。

●Hoochie Coochie(フーチー クーチー)
壁一面にかかった洋服が印象的なミリタリーファッションのショップです。幅広くヨーロッパのミリタリー商品を中心にヴィンテージから、デッドストックまで幅広く直接輸入しています。服は50~60年代のものを中心に揃えた品揃えがあります。

●TRADE★MARK(トレードマーク)
魅力的なセレクトに定評のある、創業6年の古着屋です。アメリカ、ヨーロッパのミリタリー古着&ヴィンテージが中心となっています。メンズが6割、レディースが4割、雑貨が1000点以上揃っています。レディースの姉妹店bicoloreもあります。

●hickory(ヒッコリー)
店長自らアメリカで買付けを行なっています。トラッド・アウトドア・エスニック・ヒッピーを中心として、50~80年代の古着を取り扱っています。

●BIG TIME 下北沢
メンズ、レディースの60~70年代をメインにした古着やオリジナルインポートウェア、服飾雑貨まで揃っています。広い店内でゆっくりお買い物ができます。

●RAGLA MAGLA(ラグラマグラ) 下北沢1号店&2号店
メンズ・レディースの古着はもちろん、靴やバック、アクセサリーもすべて990円均一です。有名ブランドものからクオリティの高いヴィンテージの古着まで品ぞろえが豊富にあります。週に1回大量に入荷しているのも嬉しいものです。

●DO STYLE下北沢店
店内全品どれでも税込500円の古着屋です。下北沢でも早くから遅くまで開店している古着屋で、朝10時から深夜1時過ぎまで年中無休で営業しています。

●SAKAEYA(さかえや)
創業70年の老舗です。国内や海外のストリート系ブランドを中心としたカジュアルウエアとグッズを販売しています。

3. 最後に

下北沢には「ファッションビル」と呼べるものはあまりありません。しかし、メンズ・ウィメンズともに、こぢんまりとしつつも主張のある多くのファッションショップが軒を連ねています。ふらりと街を散歩するだけでもさまざまな刺激と発見をもらえて、飽きることはありません。

そんな下北沢ですが、2018年の再開発に向けて、着々と街が変化しつつあります。再開発のテーマは「シモキタショッピングゾーン」。駅舎の2階に商業施設を置き、バス・タクシーのロータリーを含めると広さ約7200平方メートルに及ぶ駅前広場が作られる予定です。駅前広場は、祭りなどのイベントに活用するほか、災害時には避難場所として使用され、防火水槽などを設置する予定となっています。再開発でさらに魅力的な新しい下北沢が見られるかもしれませんね。

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