「セブン実験後の行方は」

- コンサルタントの独り言 -
2019年04月01日

コンビニエンスストアの24時間営業が岐路に立っている。最大手のセブンイレブンジャパン社は順次、全国の直営店10店で時短営業の実験を始めた。また、

営業時間の短縮をを要望するFCが80店舗あるとの事。これは人手不足や人件費上昇で深夜残業をやめたいとの声がFC加盟店から上がっている。セブン側は、現時点で終日営業を基本としたフランチャイズ契約を見直す予定はない。

FC側は人手は確保しても人件費の上昇から採算性の問題解決にはならないし、この5年で店員の時給は都心で10%上昇している。これが続けば深夜早朝のの採算はさらに悪化し、時短希望店舗が増えるであろう。

タクシー業界のように人件費上昇分を深夜割増料金で対応している。コンビニは時間帯で商品価格を変えると混乱も生じ、増加したコストは誰が負担すべきかが難題である。

原則20時間営業を基本にし、市場のような早朝労働のエリアのみ例外措置になる日が近づくのでは。夜中のコンビニはほぼ年老いたオーナーが顔色悪く仕事をされている姿は見たくない。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)