MBO(目標管理制度)の潮流

- コンサルタントの独り言 -
2016年03月22日

多くの企業が導入している目標管理制度を廃止する海外企業が出始めているようである。
理由としては、点数獲得のためにあらゆるレベルの目標設定が多く掲げるようになっている。
また手間がかかり四半期ごとに現場も人事も2~3週間業務が止まってしまう。
一番の問題は目標設定していないことについては、手をつけない。

ヤフー社では、負担軽減のため評価期間を3ヶ月から6ヶ月に変更。
その代わりミーティングの時間を増やし目標もフレキシブルに見直す形に変えた。
変えた結果、制度の問題ではなく、現場リーダーの「マネジメント力」によるところが多いようである。
リーダーがチームの目標設定をし、一人ひとりをきちんと観察し、フィードバックができればメンバーの成長を支援し、それが企業の成長につながる。
また価値観を組織に浸透させることができる。

MBOは単なる評価制度と受け止められているが、コミュニケーションツールとして活用し、皆が同じ方向に向いて、チームと自身のために頑張れる風土環境づくりが趣旨だと考える。
言うまでもなくリーダーの育成が必要条件。

文/島崎淳 (Jun Shimazaki)