サプライチェーンに必要なスキル

- アパレル業界ニュース -
2014年11月23日

戦略

サプライチェーンに必要なスキルとは

サプライチェーンとは、アパレル企業において、ブランドの売れ行きを予想して、発注・生産数を決めたりするなどの、在庫を最適化する仕事です。
売れ行きの予測には数値の知識だけではなく、アパレル業界の生産体制や戦略などのファッションビジネスの知識はなくてはならないものです。
また他の生産計画、在庫管理などの仕事内容も数値に関するものがメインであり、細かいデータを収集して分析する必要がある為、数値管理能力とデータ分析能力、またそれが十分にできるパソコンのスキルが必要です。
また、近年のアパレル企業は海外での生産、物流を行っている企業が大半。海外の物流、貿易のシステムを理解し、英語でやりとりできるバイリンガルな人材も重宝されます。

サプライチェーンに役立つ資格、検定

■CPSM (Certified Professional in Supply Management)
http://www.ismjapan.org/cpsmexam/index.html
日本サプライマネジメント協会が実施する資格検定で、サプライチェーンの基本的な知識(購買・調達のプロセスに加え、グローバルソーシング、戦略的調達経営、ロジスティックス、CSR(社会的責任)など)の知識習得を認定する資格です。
英語、日本語いずれの言語でも受験でき、試験方法は全てコンピュータ式で、日時は各自が決めます。

■ CPIM(Certified in Production and Inventory Management)資格
主に外資系の企業で働く人や、国際的なサプライチェーンマネジメントに関するグローバル・スタンダードな知識体系を習得したい人向けの国際的な資格で、5科目で構成されています。
全て英語の試験で次のような科目が課されます。
– Basic of Supply Chain Management(BSCM)
– Master Planning of Resources(MPR)
– Detailed Scheduling and Planning(DSP)
– Execution and Control of Operations(ECO)
– Strategic Management of Resources(SMR)

この試験を受けるのに向いているのは…
– 需要予測、生産計画、在庫管理、S&OPに係わる人
– 複数部門間にわたる生産・在庫の統合的管理を行う人
– 海外との購買・調達マネジメントや統合化に携わる人
– 受発注システムやERPのシステム構築やその支援を行う人

■ファッションビジネス能力検定
http://www.fashion-edu.jp/bis/bis.html
日本ファッション教育振興協会が推進する検定で、アパレルの商品企画、生産・流通のビジネスについての知識や、アパレル商品企画での造形知識・技術について、ファッションビジネスの幅白い知識を評価する事を目的としています。

1級~3級の3段階あり、2、3級はマークシート方式で出題内容は「ファッションビジネス知識」と「ファッション造形知識」の2科目で構成されています。1級は記述および選択式の試験で、出題内容は「マーケティング戦略」、「マーチャンダイジング戦略」、「流通戦略」、「マネジメント知識」、「ファッションビジネス知識」に分かれます。
1級のレベルは教育機関などでファッションビジネスに関する専門教育を2年以上履修し、卒業後アパレル・リテール企業で実務経験を5~6年積んだレベルです。
試験は2、3級では年に2回全国の試験会場や教育機関で実施され、1級は年に1回東京会場でのみ実施されます。