素材の知識(繊維の種類)Ⅴ

素材の知識(繊維の種類)最後となりました。

それでは、早速、合成繊維についてみていきましょう。

 

【合成繊維】

合成繊維は、衣類や寝具などでもよく見かける素材ですね。

中でも衣料によく使われている素材としては、ポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンです。

合成繊維の原料は石油でできています。

 

ナイロン・・・正式名称をポリアミドといい、プラスチックの一種です。ナイロンは弾性に優れており、これが衣服に使われることが多い理由です。

なぜ衣服に弾力性が必要かというと、強度をアップさせるためです。弾力性がないと衣服の強度は、着ているだけであっという間に劣化してしまいます。弾力性がないわけですから変化に弱いのです。そこにナイロンを少し混ぜるだけで弾力性が補われ、長く着られる衣服を作ることが可能になります。衣服の素材としてメインになることはそれほど多くありませんが、他の素材をサポートし衣服の性能をアップさせるためには欠かせない存在です。濡れてもすぐに乾くため汗や水との相性も良く、肌着や水着などには特にナイロンが使われています。

また、弾力性があるためシワになりにくいことも特徴です。衣服はシワになるとアイロンをかける必要がありますがこれはとても面倒な作業です。ですがナイロン製の衣服はシワになりにくい特徴があるためメンテナンスに手間をかけなくても長く着られ、同時に汚れが落ちやすい性質もあることから毎日のように頻繁に着用する衣服と相性が良いと言えます。しかし、熱への弱さと吸湿性の低さが欠点です。

衣服の場合、直接火に当てるようなことはまずありませんが太陽の光が当たるだけでも黄ばみや劣化することがあるため保管する際には直射日光の届かない場所に保管することが基本になります。また、吸湿性が低いため静電気が発生しやすく時期によっては着る時、脱ぐ時などに静電気に悩まされる可能性があります。ある程度の熱で簡単に溶けてしまいますので料理をする時なども注意が必要です。火に近すぎると着ていた服が熱で溶けていく、なんてこともあり得るのです。

用途としては、ウインドブレーカー、スキーウェアや冬用のスポーツウェア等の衣類に用いられています。最近は強化ナイロンが広く普及し始めており、旅行バッグ、カジュアルバッグ、ビジネスバッグにもよく使われています。

 

ポリエステル・・・1941年に誕生した合成繊維の一種で、今では日常生活でも欠かせない存在となっています。日本国内でも合成繊維の生産量のおよそ半分がポリエステルで、このことからもポリエステルの利便性の高さがわかります。

ポリエステル最大の特徴と言えばやはり耐久性の高さになるでしょう。合成繊維は基本的に耐久性が高いことが多いのですが、その中でもポリエステルの耐久性の高さは優れています。繊維の中の万能選手です。そのため衣服の素材として使われることが多く、これは何度も洗濯をしても劣化しづらいからです。お家にある衣服の素材を確認してみるとポリエステルを使っているものが多く見られるでしょう。女性用の衣服ならブラウス、男性用ならYシャツなどが特にポリエステルを使っていることが多いです。また、シワになりにくいという特徴もあり、長く着ることができ、洗濯をしても劣化しづらく、手入れも楽と、衣服の素材としてはまさに理想的です。

ポリエステルは吸湿性が低いという特徴があり、濡れてしまってもすぐ乾きます。この特徴は衣服だけでなく寝具にも利用されています。洗濯をした場合などもすぐに乾きますし、衣服と同様になにかと手間の省ける素材として重宝されています。また、カビなどの雑菌も繁殖しにくいので、1つの物を大事に使いたい人にはおすすめです。高温にも対応できるので、乾燥機やアイロンがけをしても基本的には収縮しないのが特徴的です。しかし、毛玉ができやすい素材です。衣服を長く着るうえでどうしても問題になるのが毛玉ですが、他の素材よりも毛玉ができやすいため衣服そのものが劣化していなくても外出時には着られないなんてことも出てきます。値段的にはリーズナブルなため、この欠点を把握しておけば対策ができますのでより長く愛用することが可能になります。

特に空気が乾燥する冬は、ポリエステル製の物を身につけていると静電気を帯びやすいので注意が必要です。ポリエステルは化学繊維の一種なので、人によってはアレルギーを起こす事があります。

 

アクリル・・・ポリエステルやナイロンと共に3大合成繊維と呼ばれています。中でもウールに似た性質を持たせることができるため、比較的セーターなどで利用されます。ふっくら柔らかい風合いと暖かさという特徴があります。柔らかい風合いと保温性を実現するには、嵩(かさ)高く空気をたくさん含むことが条件の一つでもありますが、アクリルは人工的にこの機能を持たせた繊維なのです。

ウールとの違いは、アクリルは、吸水・吸湿性が劣っており、汗を吸いません。よって、汗をかくとベタつきやすい性質があります。また、毛玉も出来やすいのと静電気が起きやすいのは大きな弱点と言えます。更に、熱に弱いことも挙げられます。ウールより価格が安く、フェイクファーなどはほとんどがアクリルと言われています。
保温性があり、強度も強く、耐久性があります。また、虫食いなどの影響を受けない。更に、吸水吸湿性が小さいので乾きが早いです。そして鮮やかな染色加工が可能です。よって、仮にウール100%のセーターとアクリル100%のセーターがあった場合、価格だけではなく、それぞれの特性の違いによって選ぶことが大切と言えます。

 

ポリウレタン・・・ポリウレタンの最大の特徴は伸びることです。主にスポーツウェア、ゴルフウェアやテニスウェアのインナーに活躍します。最近ではアンダーウェアやカジュアルパンツ、スーツに至るまで様々な衣類に混紡されています。

衣服で利用されるポリウレタンという素材は、作るときに結合させた部分が、体脂や空気中の水分、大気ガス、熱、紫外線などの影響を受け、時間と共に少しずつ分解されていってしまうという、避けられない弱点を持っています。
つまり、ポリウレタン素材の衣服は着用せずとも「いずれは劣化していくもの」と覚えておくことが、衣服の購入の際や購入後での取扱いなどでも非常に大切なことなのです。衣服では製造されてから通常2年から3年の寿命とされています。

 

さてさて、いかがでしたでしょうか?

意外と知らない、繊維のお話がたくさん出てきましたね。

今後は、素材の特徴を考えながらお洋服の購入をするのもいいかもしれませんね。


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