アパレル業界って給与はどれくらい?

- アパレル業界ニュース -
2014年12月28日

アパレル給与

アパレル業界は給与が安い?

「好きな仕事がしてみたい!」とアパレル業界を目指すけれど、「給与が安そうで不安…」という声をよく聞きます。
実際のアパレル企業の給与はどれくらいなのでしょうか。

一般的にアパレル業界で、20代後半の平均年収は300〜400万円と言われています。
職種別に見ると、一番年収が高いのがMDで約380万円、続いてPRや営業が約340万円、デザイナーが約310万円、販売員は300万円前後と続きます。

また、全ての年齢を含む平均年収は、この10年間で平均約500万円程度となっています。

他の業界と比べると給与はあまり良い方ではないかもしれませんが、職種やブランドによっては高収入を望めるチャンスは多分にあります。
ユニクロやユナイテッドアローズは、販売員・本社勤務共に努力次第で高収入の得られる企業です。

福利厚生はしっかりしているの?

一方福利厚生は、大きなアパレル企業では比較的しっかりしている企業が多いようです。
このような企業の正社員では、各種社会保険、家族手当・住宅手当・役職手当・交通費手当などが完備されています。またほとんどのアパレル企業では自社ブランドの社員割引制度があり、お得な価格で服を購入できます。

アパレル企業、ボーナスは出る?

アパレルは人気の業種。年収は他の業界と比べてあまり高くないようですが、ボーナスはどうなっているのでしょう。大きなアパレル企業の正社員の場合、業績にもよりますが、ボーナスは年に2回、月給の約1ヶ月分。契約社員や派遣社員の場合は出ないことが多いようです。

一般的な販売員、店長の年収は?

平成25年度の賃金構造基本統計調査によると、アパレル以外を含む販売員の平均年収は29歳で約270万円程度のようです。これは店長クラスと役職なしのスタッフの総合から出した平均です。店長クラスで売上が良い場合は500万円を超えることも。

高い年収を目指すなら本社勤務も有効

一般的にアパレル業界では、30歳以降の年収の伸びは販売員よりも本社勤務の方が多く望めます。
販売員では数年で店長になれる場合も多く、それ以降の年収の伸びが難しい場合もありますが、本社勤務では努力して役職につけば、上の役職につくほど年収の伸びも大きくなります。

服代がだいぶかかるって本当ですか?

販売員の場合、シーズンごとに自社ブランドの服を店頭で着る必要があります。社員割引で30〜50%程度の値引きを受けられますが、毎日同じ服は着られないので、ある程度着まわし出来るくらいの量を買わなければならないでしょう。
また、店頭で接客する際にスタッフがそのシーズンの流行の服を素敵に着こなしていると、宣伝効果は絶大。売上拡大につながります。
自分が気に入っている服をお客様にすすめるのはとてもやりやすく効果的なので、積極的に自社ブランドの服を買う販売員も多くいます。

一方、本社勤務の場合は販売員に比べると、自社ブランドの服を買わなくても良いようです。商談や展示会では自社ブランドの服を着る機会が多いですが、展示会などでは貸し出しを行っているブランドも多く、普段は比較的自由な服装で働ける企業が多いようです。

年収億越えも?ユニクロの給与形態

高収入が望める企業のトップに来るのは、ユニクロを擁するファーストリテイリング。「完全実力主義」を掲げ、「もし世界一いい仕事をしたら、世界一いい報酬をもらってもいいじゃないか。」という理念を掲げ、グレード別の年収制度を導入しています。

下記表に見られるように、ファーストリテイリングでは40歳を超えるトップクラスの社員の年収は1億を超えます。

[ファーストリテイリングのグレード別の年収]

アパレルのなかでもこの年収はトップクラス。外資系の企業を上回る給与形態です。販売員でもかなりの年収を稼ぐ事が可能。ニュースなどでも話題になっています。アパレル業界のベースアップに役立つと良いですね。