コムデギャルソンのパタンナーとして働きたい!求人を教えて!

- アパレル業界ニュース -
2016年04月28日

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洋服の価値は、パタンナー次第で大きく左右されるといわれています。パタンナーは、シルエットの美しさや着心地など洋服のデザインを決める重要な役割を担っていて、クリエイティブなセンスが求められます。今回は、人気ブランド「コムデギャルソン」にフォーカスし、パタンナーの仕事内容や求人に応募する際のポイントについてご紹介します。

 

コムデギャルソンはどんなブランド?

世界的にも人気の高い、日本発のブランド「コムデギャルソン」。それまでにはなかった、自立した女性像をイメージしたデザインや、黒を多く使った世界観で現在も人々を魅了し続けています。

●コムデギャルソンの歴史
1969年に日本人デザイナーの川久保玲氏がブランドを立ち上げ、1973年に会社を設立。ブランド名の「コムデギャルソン」は、フランス語で「少年のように」という意味があります。その名の通り、当時主流だった女性らしさを強調したレディース服の流れとは異なり、避けられがちな黒を使ったり、ラインを強調させないルーズなシルエットで独特の世界観を打ち出しました。黒い服を着たファンが「カラス族」と呼ばれたり、穴が開いたりコブがついた服が物議を醸すなど、そのセンスはファッション業界に衝撃を与えています。

●コムデギャルソンといえば?
コムデギャルソンは、川久保玲氏ら4人のデザイナーが、それぞれの個性を発揮する16のブランドを展開しています。シャツやニットなどのアイテムに特化したり、財布や香水などラインは豊富ですが、どのブランドも既成概念を崩すような先鋭的なセンスが光り、デザインの細部にまで見せるこだわりが人気です。また、できる限り日本国内で生産することにこだわり、日本の高い品質はもちろん、製造技術の継承にも取り組んでいます。

 

パタンナーのお仕事とは?

次に、パタンナーの仕事内容や向いている人、持っていると有利な資格について紹介します。

●パタンナーの仕事内容
洋服の製作には、デザイナーが描いたデザイン画をもとにした型紙が必要です。その型紙を「パターン」と呼び、パターンを作るのがパタンナーと呼ばれる職業です。デザイナーが描いた平面的なデザイン画から、実際に着られるように、パタンナーが立体的なデザインを想像しながら型紙を作ります。生地の性質や縫製の仕方などを計算し、デザイナーのイメージ通りに仕上げることが求められるので、デザイナーとのコミュニケーションが必要な仕事です。試作品を作り、展示会や営業ツールとして市場調査を経て改良され、商品化されるまでの作業全般をパタンナーが担当します。

●パタンナーになるには?
服の構造や形のディテールにこだわりがある人は、パタンナーに向いているといえます。洋服やファッションに興味があるだけではなく、服の構造に関する知識や、素材、デザインなど服づくり全般に関する知識が必要です。ファッション系の学校で学んでから就職するのが一般的ですが、販売員から本社スタッフになり、パタンナーの仕事へと社内で異動する場合もあります。ファッション業界全体でみてもパタンナーの求人は多くないので、まずはアシスタントとして、パタンナーになるための技術を身につけることからはじめましょう。

資格があると就職や転職のときにアピールできるので、有利になる可能性があります。「パターンメーキング技術検定試験」では、パターンを作るのに必要な知識や技術、理解度を判断することができます。その他にも、「ファッションビジネス能力検定」や「CAD利用技術者検定」など、ファッションに関する資格は、アパレル業界で活躍するために持っていて損はないでしょう。

 

コムデギャルソンのパタンナーになりたい!

誰もが憧れる人気ブランドのパタンナーになるためには、志望動機や面接で印象づけることが大切です。コムデギャルソンの求人に応募する際のポイントを紹介します。

<志望動機 例文>
「私は、学生の頃からファッションに興味を持ち、アパレル関係の勉強をする中で、貴社ブランドの強く、新しく、且つ、かっこいいと感じるものを作るという革新的な姿勢とコンセプトに衝撃を受けました。流行にとらわれない独自のデザインに惹かれ、貴社のアイテムの制作に携わりたいという気持ちを強く持っています。パタンナーとしては、3年間アパレルメーカーで働いた経験があります。以前は、メンズ部門を担当しており、主にジャケットやスーツなどのパターンを引いていました。貴社のブランドにデザインから携わり、素晴らしさを世界中に伝えられる存在になりたいと思っております。」

アパレル業界の中でも、なぜコムデギャルソンのパタンナーになりたいのかということを、自分の経験や価値観を交えながら明確にすると、ブランドへの熱意が伝わります。パタンナーという重要な職種を志望するのですから、「自分がこのブランドを世の中に発信する!」というくらいの意気込みもアピールしましょう。また、実際にパターンを引く実技試験や筆記テストなど、ブランドによって適性や技術を問われる場合もあるので、試験にはしっかりと準備して臨みましょう。

 

将来のビジョンと自信を持つ!

「人気ブランドのコムデギャルソンで働きたい」という漠然とした希望だけではなく、パタンナーとして活躍することの具体的なイメージを持つことで、伝える言葉に説得力が出てきます。クリエイティブな感性を持つ人に、特に人気のあるコムデギャルソンは、デザイナーやパタンナーを目指す人にとっても憧れのブランドです。また、パタンナーの求人は必ずしも多いわけではありません。チャンスを掴むためにもしっかりと準備をして、自信を持って応募しましょう。