ファッション用語のまとめ!あなたはどこまで知っている?

- アパレル業界ニュース -
2015年07月29日

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未経験だけどアパレル業界に転職したいと考えている方も多いでしょう。いろいろな不安の中で挑戦しようとする時、気掛かりなのがアパレル業界独特の用語です。ファッション用語もあれば販売用語もあり、思った以上に多いのが実情。即戦力で働きたいけれど用語が理解できないと働きづらいかもと考えてしまっても不思議ではありません。では、転職してすぐに困らない、最低限知っておきたい用語にはどんなものがあるか考えてみましょう。

まずはスタイル名や素材名から

分厚い用語事典が出来上がるほどファッション用語は多岐に渡っています。それども基本の「キ」の字くらいは知っておきたいもの。たとえば「コンサバティブ」「トラディショナル」「オーセンティック」とはどんなスタイルでしょう。まずコンサバティブは保守的という一般名です。クラシカルなスタイル全般を示すと言えます。反対語は「プログレッシブ」です。トラディショナルは古典的な英国スタイルをアメリカンテイストで変化させたもの。特に男性ファッションでよく使われます。オーセンティックには本物とか真正、信頼できるといった意味が込められています。特に高級ブランドでは必須な言葉です。反対語には「キッチュ」。パンクロックでお馴染みの「グランジ」も反対の意味をもつ用語です。女性らしいというのを意味する「フェミニン」や少女っぽい意味の「ガーリッシュ」。あるいは男性的な女性ファッションを表す「マニッシュ」なども覚えておくといいでしょう。夏なら「ボヘミアン」という民族スタイルを指す用語もここ数年のトレンドなのでお忘れなく。

覚えておきたいアイテム名とは

では、アイテム名はどうでしょう。「横もの」と呼ばれる、Tシャツやスェット、あるいはニットで欠かせない「カットソー」はデザイン上活用されることが非常に多いため、ぜひとも覚えておきましょう。大きな生地をカット(切る)してソー(縫う)して形作られたアイテムの総称です。ハリのある「レース」のような素材感が魅力的な「チュール」もトレンディな用語として覚えておくといいでしょう。どんな時にも欠かせない「デニム」はオーセンティックなものでも厚手のものから薄手のものまで多種多様。伸縮性のあるものも忘れられません。それぞれに印象が微妙に違い、コーディネートも変わってくるため、ひとつずつ覚える必要があるでしょう。ちなみに、「ロングニット」や「ジャケット」などとスカートやパンツを組み合わせて販売する時に使われる「セットアップ」や「アンサンブル」という言い方も覚えておきましょう。

アパレルショップの販売関連から

販売用語として定着している「期首在庫・常時在庫」「売上・粗利」「上代(じょうだい)・下代(げだい)」「売れ筋・死に筋」「納品・検品」というような言葉もよく使われますが、それとは別に、アパレル業界独特の用語も存在します。たとえば「トルソー」。ボディや人体(じんたい)と言われるものです。「重衣料」と「軽衣料」という用語も忘れられません。スーツやコートなどは重衣料になります。ちなみに、メンズでは「袖もの」と呼ばれています。「軽衣料」はシャツやTシャツ、カジュアル・パンツなどがこのカテゴリーに入ります。ニットやカジュアルなジャケットは「中衣料」と呼ばれています。「織物」と「編み物」の違いも把握しておきましょう。織物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を織ったもの。シャツやジャケットなどの素材です。編み物は一本の糸を横方法に編んだものです。ニットやT シャツなどの素材です。そのため、ニットには繊維業界だけで通用している「横もの」という別名も存在します。

アパレル業界用語を職種別にみると

職種について考えてみましょう。「デザイナー」「パタンナー」「マーチャンバイザー」「ファッション・ディレクター」「プレス」といった企画や販売促進に関わる仕事に始まり、「エリアマネジャー」「スーパーバイザー」「ファッション・コーディネーター」などデザインや生産と店頭の橋渡しをする役目の職種もアパレル業界では欠かせません。店頭でも独立店舗では「店長」と言われる存在も、モールや百貨店などのインショップでは「ショップマスター」と呼ばれることもあります。トータルファッションをウリにしているブランドの場合、販売スタッフも「コーディネーター」と呼ばれることもあります。

販売スタッフが日々使う言葉

アパレル業界にもたくさんの職種が存在していますが、ここでは販売員が良く使う用語に焦点を当ててみましょう。たとえば、店頭のことを「ショップフロント」、商品倉庫や事務スペースを「バックヤード」。ハンガーラックのことを「ラック」、ディスプレーを「ショーイング」と言います。百貨店の場合は食事休憩やトイレなども決まった用語が使われます。たとえば「イチバン」とか「ヨンバン」と言われるものですが、この用語は百貨店によって微妙に違うため、それぞれの職場の言い方に合わせましょう。

未経験でも少しずつ

アパレル業界用語はファッションと流通、販売など業種まで違う専門用語が混在しています。最初からすべてを理解している人なんていません。アパレル業界で活躍したい時は、少しずつでいいから着実に覚えていくことが大切です。