フォーマルウエアの基本(カラーフォーマル)Ⅰ

- アパレル業界ニュース -
2017年01月26日

今日は、カラーフォーマルの正装について調べてみました。

昼と夜との違いもあるようです。

それでは、詳しくみていきましょう。

 

【カラーフォーマル】

《カラーフォーマルってどんな服》

日本語で礼服と呼ばれるもので、ちょっと改まったお呼ばれの席から、格調高いパーティーまで、様々なシーンにふさわしい装いです。それぞれの場と立場にあった着こなしは、あなた自身だけでなく周囲をも心地よくしてくれるでしょう。

 

《どのような着こなしをしたらよいの?》

カラーフォーマルウェアには時間と格式の高さによる着こなし方があります。

時間は日没の時間(夏なら18:00、冬なら17:00)を境に、昼と夜に区別します。
それぞれの時間帯に合わせて、最も改まった着こなしを正礼装、それに準じて準礼装、略礼装と呼びます。

[正礼装]

昼の装い・・・昼間の公式行事や格調高い結婚式や披露宴、記念式典、卒業式などの装い。また、格式あるホテル等での着席式パーティーなどあらたまった席での装いです。和装での留袖や振袖に相当する装いです。

【男性の服装は?】

黒またはグレーのモーニングコートです。黒を着用し、共生地の黒ベストを着用する場合は、白襟をつけます。ネクタイは、白黒の縞柄かシルバーグレーの結び下げで。アスコットタイの場合は必ずウィングカラーで。シャツは白無地のレギュラーカラーかウィングカラーを着用します。

【女性の服装は?】

アフタヌーンドレス等といわれ、ワンピースが正式ですが、スーツ・アンサンブルでもOK。衿元がつまったデザインで長袖が基本です。

(七分丈まではOKとされます)スカート丈はひざが隠れる程度の長さからロング丈までですが、長めの方がよりフォーマル度が高くなります。全体的に肌の露出が少ないのが特徴です。

 

【服の色】

出席する会にもよりますが、慶びの席では綺麗な色めで華やかに装いましょう。

【素材】

特に制約はありませんが、目立つラメ使いやスパンコール等光りすぎる素材でなければ差し支えありません。

また、柄は紋織りなど無地ライクなものを。正礼装としては、プリントは控えてください。ケミカルなど上品でレースは正礼装にふさわしく映えます。ただし、光沢がきつすぎるものは昼の装いにふさわしくありません。

【バッグ】

基本は光りを抑えたサテンやレース等の布製、または革製の小さめのもの。シンプルなデザインが好ましいですが、ポイントにパール使いや小さめのラインストーン程度なら差し支えないでしょう。

バッグをドレスと共布、あるいは靴とお揃いにすると、正礼装にふさわしい装いになります。

【靴】

バッグと同様に正式には光りを抑えた布製か皮製のもので、プレーンなパンプスタイプが基本です。
また、洋服に合えば、ローヒールやオープンタイプのシンプルなパンプスでも差し支えないでしょう。

【アクセサリー】

昼間は光りを抑えたものが基本になりますので、上品なパール使いのアクセサリーやゴールド使いのアクセサリーがおすすめです。

お昼の装いとしては、コサージュは花を添える意味で結婚式等、華やかな席に最適です。

【時計】

フォーマルな装いにはあまりふさわしくありませんが、アクセサリー感覚のものであれば差し支えないでしょう。ただし、あまり光り輝くものは控えましょう。

【帽子・手袋】

帽子、手袋は特になくても差し支えありませんが、帽子を身につける場合には手袋を必ずお持ちください。手袋の色は白、またはドレスより少し淡めの色で揃える事が基本です。

帽子は、室内ならつばのないデザイン、屋外にはつばのあるものを合わせて下さい。

夜の装い・・・公式の晩餐会や、結婚式や披露宴、また、これに準じる舞踏会、音楽会、着席型のパーティーなどでの最も格調高い装いです。「ブラックタイ」または「ホワイトタイ」指定の装い。

 

【男性の服装】

「ブラックタイでお越しください」と指定があればタキシードです。「ホワイトタイでお越しください」と指定があれば燕尾服です。

【女性の服装】

イブニングドレス等といわれ、袖なしデザインのロング丈のワンピーススタイルが基本です。胸・背・肩などを大きく括ったデザインが特徴です。

ドレスの裾を後ろに引いたトレーンスタイル等もありますが、床までのフロアー丈、または靴先が見えるヒール丈が一般的です。

【服の色】

白や赤など派手な色が正式とされていましたが、今では黒や好みの色でも差し支えないでしょう。

【素材】

ラメ使いやサテンやタフタ等の光沢の強いものやレース、シフォン等透ける素材、ジャガード織シルク等がふさわしいでしょう。

プリント柄は正礼装としては、ふさわしくありません。

【バッグ】

サテン等の布製や金や銀など光沢のあるメタルやラインストーンのものが最適です。また、ビーズ使いは昼・夜共に使える素材となります。

バッグは物を入れるというよりはアクセサリーの一つとして身につける感覚で小さめのものを合わせるのが基本です。ショルダーバッグは正礼装には不向きです。

【靴】

ロング丈のドレスを傷つけない様に、プレーンなパンプスやドレッシーなサンダルタイプ等でサテンまたはドレスとの共布が正式です。

色もバッグと同じ色にするか、金や銀などでバッグとお揃いにする等します。

【アクセサリー】

夜の装いには光るアクセサリーを身につけることが基本になります。シャンデリアなど夜の照明の元では光り輝くアクセサリーが重要です。

【帽子】

夜の装い、つまり日が落ちてからの装いに帽子は必要ありません。ヘアーアクセサリーとしてティアラを身につけることは正礼装ならではの装いです。

【手袋】

特につけなくてはいけないというものではありませんが、ドレスにお袖がないというのが基本なのでひじ上までロング丈が正式でバランスも良いでしょう。

サテンかキッドの白またはドレスと共布、共色で。

【メイク】

昼の自然光とは違うのでいつも通りのメイクでは、夜の照明の元ではさえない事も。肌色をいつもより少し明るめにしてメリハリあるメイクに仕上げる等、工夫が必要です。

香水も装いのひとつとして身につけたいものですが、きつすぎる香りはマナー違反です。

 

今日は、カラーフォーマルの正装についてみてきましたが、次回はカラーフォーマルの準正装について調べてみたいと思います。お楽しみに。