在職中or退職後 転職活動開始のタイミングは?

- アパレル業界ニュース -
2015年05月29日

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転職を考えると、今勤めている会社を退職することも同時に考えなくてはなりません。転職を決意したばかりの方は、まだ退職のことまで考えられないかもしれませんが、そのタイミングは、転職活動が成功するか否かに影響を与えます。
そこで、今の会社に在職中のうちに転職活動を始めるべきなのか、それとも退職後に始めるべきなのかを判断するために、双方のメリットとデメリットをご紹介します。

1.在職中に転職活動を開始する場合のメリットとデメリット
今の会社で働きながら転職活動を開始する場合、次のようなメリットとデメリットが考えられます。

●メリット
・生活費の心配がなく、精神的にも安心
・仕事にブランクができないので、キャリアに傷がつかない。選考にも有利
・失業期間を作ると怠惰になる恐れがあるが、在職中ならモチベーションを維持しやすい
・家族や周囲にかける迷惑や心配が軽減される
・残された仕事や引き継ぎへの対応など、在職中の会社からの要求を満たすことができる

●デメリット
・仕事や引き継ぎに時間を取られ過ぎて、転職活動に支障が出てしまう
・決まった転職先から早めの入社を迫られた場合、在職中の会社を早急に辞めなければならなくなる
・在職中の会社に遠慮しながら、もしくは隠れて転職活動をしなければならない
・周囲からの要求で、転職への決意がぐらつく可能性がある
・転職先への入社までに時間がかかる

2.退職後に転職活動を開始する場合のメリットとデメリット
一方、会社を辞めた後に転職活動を開始する場合は、次のようなメリットとデメリットが考えられます。

●メリット
・転職活動にかけることのできる時間が増える
・企業分析や会社訪問など、転職活動がより深く行える
・応募だけでなく、スキルアップや資格取得などの時間も取りやすい
・元の会社に遠慮なく転職活動ができる
・転職を希望している会社との面接時間の指定に対応しやすい
・内定が決まればすぐに入社できる

●デメリット
・収入源がなくなるため、生活面で不安が大きい
・家族や周囲に迷惑や心配をかける可能性がある
・生活面での不安が精神的に負担となり、転職活動に響く恐れもある
・失業期間が長引くとキャリアに傷がつき、選考にも不利になる
・社会保険や年金を、一度国民健康保険や国民年金へ変更手続きをする必要があるため、手間がかかる

転職活動の開始時期は、在職中も退職後もそれぞれメリットとデメリットがあり、一概にはどちらが良いとはいえません。退職する会社や仕事、周囲の事情、自分の性格などを考えて、最もうまくいきそうなほうを選ぶのがベストといえるでしょう。

在職中に転職活動を始める場合は、とにかく時間との勝負です。昼休みや仕事が終わった後、休日をフル活用して転職活動を行い、あらかじめ効率的な計画を立てて行うことがポイントです。また、いつまでに次の転職先を決めるか、いつ退職するかをはっきり自分の中で定めておき、強い意志を持って活動し続けましょう。

退職後に転職活動を始める場合は、時間に余裕がある反面、生活面や未就業という状態に不安を感じてしまう可能性があります。転職時期をしっかりと定め、ブランクをできるだけ短くするようにしましょう。
退職後は、失業保険を受け取ることができる場合もありますが、転職活動が思うように運ばず、長引くことで貯金を崩す人もいるようです。退職してから転職活動をする場合は、退職前に十分生活のことを考えて、計画性を十分に持ちましょう。

いずれの場合も、転職活動は積極的に行い、できるだけ短期間で決めるのがポイントです。ぜひ自分のシチュエーションに合う方法を選択して、すばやく成功させましょう!