店舗運営に必要なスキルって何?

- アパレル業界ニュース -
2015年05月25日

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アパレルショップで働きたいと思い、仕事探しをしているとき、求人広告の業務内容に「店舗運営」と記載されていることがあります。「店舗運営」とは具体的にはどのような仕事なのか、また、どのようなスキルが求められるのでしょうか。店舗運営において必要なスキルを3つご紹介しましょう。

1.店舗運営に必要な3つのスキル
店舗運営とは、つまり、店長あるいは店長クラスの立場になり、その店の売上管理や人材管理を行いながら、ショップ全体のマネジメントをすることを意味します。円滑な店舗運営を行うために、このポジションには求められる必要なスキルはいくつもありますが、そのうち、マーケティングスキル、コストコントロールスキル、コミュニケーションスキルという3つのスキルについて具体的に説明します。

2.マーケティングスキルについて
マーケティングスキルとは、自社の商品やサービスを優先的に買ってもらえる仕組みを作ること。そのためには、マーケティングの基本を学ぶ必要があります。マーケティングの基礎である重要な二本の柱について説明しましょう。

まずは、お客様は自分の店のどこに価値を見出しているのかということを把握することです。その上で、競合店と比べて価格面、サービス面、技術面などにおいて、どんな価値を持っているのかについて冷静に見極めることが大切でしょう。価値があればそこを活かし、他店と差を付けていくべきですし、価値見出せなければ、自分の店の強みを作っていく必要があるでしょう。

次に、お客様について知ることも大切です。客層が分かれば、お客様のニーズも自ずと見えてきますし、売るための戦略も立てることができます。また、現在の客層について把握すると同時に、今後求めるべき客層を定めることも重要です。そのギャップがどのくらいあるのか知ることで、ギャップを埋めるための対策について考えることができるようになるでしょう。

このように、価値や客層について理解することで、改善点が見えてくるはずです。その上で、定期的に市場調査を行ったり、業界について情報を仕入れ、売れるためにはどうしたら良いか日々戦略を練っていきます。また、トレンドに敏感に反応しながら、それを店に反映させ、試行錯誤を繰り返していきます。

3.コストコントロールスキルについて
コストコントロールとは、経費を正しく使って、一定の利益を生み出すことを意味します。利益を確保するためには、「経費を抑えること」と「売上額を伸ばすこと」が必要となってきます。前者に着目した場合、たとえば人件費や光熱費、文具費など、削減できる経費はないか定期的にチェックし、スタッフ一人ひとりに節約の意識を持たせるように社員教育をするとよいでしょう。また、後者に着目した場合、アパレルショップの売上は時期や天候などによって左右されるため、それを踏まえたマーケティングプランを考えるといった方法が挙げられます。また、競合への対抗策としての施策も同様に考えていく必要があります。

4.コミュニケーションスキルについて
売上のために、また、業務の効率化のために、現場のスタッフたちとのコミュニケーションは欠かすことができないものです。また、スタッフたちがどのような接客をしているのか、店長は観察し、改善点やアドバイスを一人ひとりにあった方法で伝えていかなければなりませんし、品質管理の心構えやチームワークについてスタッフを教育する必要があるでしょう。

また、店長という立場上、お客様への態度や対応する姿、商品に対する接し方はスタッフみんなのお手本になるべきです。常にスタッフから見られているという意識をもって、自分自身のコミュニケーションスキルを磨いていくよう心がけましょう。

「店舗運営」に求められる重要なスキルを3つ挙げてみました。店舗運営の業務とは、もはや経営者のようなもの。売上が良いときも悪いときもある中で、常に冷静な判断が求められる立場でもあります。現状を客観的に分析することができ、強いリーダーシップを持っている人が向いている業務と言えるでしょう。