生産管理の仕事内容

- アパレル業界ニュース -
2014年08月04日

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ものづくりの鍵となる重要なポジション

アパレルの生産管理は、商品を効率よく生産し、より多くの利益を生み出す為の仕組みを作る仕事です。
そのために、工場の生産能力を計算して商品の生産を管理し、コストを抑えて資材調達などします。
工場とのやりとりが多く発生し、自社の商品をより良い条件で生産できるように、クオリティや生産体制に関して交渉などもします。
商品の生産には問題がつきもの。
何か問題が起こった場合に、冷静に対処して、解決方法を素早く考えて取引先に指示するのも重要な仕事です。
近年は海外生産が多く用いられている為に、語学力があると重宝されます。

生産管理はより効率的に商品を作る仕事であり、会社の利益を生み出すために非常に重要なポジションと言えます。
生産の全体を管理してより利益を生み出すノウハウが必要なために、小さなアパレル会社の社長さんなどは、生産管理出身者が多くいます。
生産の流れの全体の管理、品質や納期のコントロール、生産のチェック、原価計算、縫製工場への指示など、社長の仕事とかぶることも多いかもしれないですね。

生産管理のおもな仕事内容

品質・納期管理
コストの計算
生地・付属の手配
先上げサンプルのチェック

トラブル対処に強くなれる!

アパレルの商品の生産は常にトラブルと向き合わなければなりません。
縫製工場が縫製をスタートするには、生地、ボタン等の付属などすべての原材料が工場に到着してからでないと始まりませんが、海外の生地を使用する場合に生地に不良が見つかるなどのハプニングが毎日のように起こります。
生地がないと服は作れないので、すべての生産計画が狂ってしまいます。
生産の計画を見直し、原材料が間に合う商品を先に縫製したり、急遽違う生地を代用品として探しまわったり。
多くのトラブルに臨機応変に対応する、それが生産管理の重要な仕事の一つです。
トラブルは日常茶飯事なため、どんな事が起こっても冷静に対応してできるだけ損を少なくする、そんな生産管理者は会社からも重宝されるでしょう。

意外と大事なコミュニケーション能力

他の職種と比べると、アパレルの中では多少地味に見えがちな生産管理。
意外と高いコミュニケーション能力が必要です。

社内では企画チーム、社外では取引先と、なにかと板挟みになりがちな生産管理は、生産がスムーズに行くように両方との円滑なコミュニケーションが必要です。
例えば納期を当初よりも早くあげなければならなくなった時、当然縫製工場に納期を早くする交渉が必要ですが、縫製工場にだけ負担をかけるのは今後の取引にも支障が出ます。
そこで、企画チームの納期を早めたい希望と、工場側の負担をかけすぎない生産ラインの確保の折り合いをぎりぎりのところで落ち着ける事が必要になってきます。
また、普段から納期に余裕を持って生産計画を立てていて、縫製工場と良い関係を築いているのであれば、時には多少の無理も聞いてくれることもあるでしょう。
普段から、社内・社外共に良い関係になるように仕事するのも生産管理のこつですね。

アパレルに関する広い知識

生産管理は技術者ではないですが、素材から縫製、生産ラインについて幅広く、そして深い知識が必要なポジションです。
商品や素材の特性を知っていなければ、効率的な生産を生み出す事はできません。
また、工場の技術や働いている人種の特性等まで知る必要があります。
中国の縫製工場などは特に大きいために小回りが利きません。
いかに特性をつかんでうまくまわすかがポイントとなります。
最近は海外縫製が多い為に、中国語や英語等の外国語を取得していると他の生産管理者に差がつきますね。