男性のアパレル企業への転職について

- アパレル業界ニュース -
2015年02月26日

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1.男性のアパレルへの転職の状況
男性の比率の少ないイメージのあるアパレル業界。女性は販売員・本社のスタッフにかかわらず転職が多く行われていますが、男性の転職事情はどうなっているのでしょうか。

男性の販売員の場合、20代30代では求人も多く、比較的転職も難しくないようです。ただし、40代以降になると、だんだん求人自体が少なくなるようです。
年齢が高くなってからの転職では、現職での個人売上の成績が良い、シューフィッターやファッション販売能力検定など専門的な資格試験を取得した、などの実績があると良いでしょう。

一方で本社スタッフの場合、男性は女性より転職の比率は低いですが、転職自体は広く行われています。特にデザイナーやパタンナーは技術職であるため、他の企業でも需要があり、転職は多く見られます。また、MDやバイヤーなどの企画職、営業職などでは同じアパレル業界への転職が多いようです。
また、人事や経理、総務などの部署では他の企業への転職も多く見られ、男性の転職の割合も比較的高いようです。

2.男性のアパレル企業からアパレル企業への転職 前職のキャリアはどの程度考慮される?
アパレル業界では、同じアパレル企業間での男性の転職の割合はとても大きいと言えます。
販売員から販売員への転職はもちろん、本社勤務のスタッフも同じアパレル業界へ転職し、キャリアアップをしている人は多くいます。

同じ アパレル業界からの転職の場合、前職のキャリアはとても重視される傾向にあります。仕事の内容や職責、ブランドのカラーなど様々な要素が考慮されるでしょう。
例えばメンズのブランドの販売員の場合、仕事内容はもちろん、どんなブランドで何の商品を扱ったか、得意分野等も重要です。
メンズの顧客は比較的、商品の詳しい情報や、服の素材、工場の背景などとても細かい知識を知りたい傾向にあります。デニムや革製品、靴や腕時計などは特に専門的な知識を要するため、それらの深い知識があると優遇される事があります。

いくつかのカテゴリーには専門的な資格試験があり、それらを取得していると、より優遇されるでしょう。

資格の例をあげると、次のようなものがあります。

◼︎ファッション販売能力検定
(財) 日本ファッション教育振興協会が行っている、アパレルの販売に関する知識や技術の検定。
1〜3級まであり、アパレル販売を行う為の基本的な知識から、ショップを運営・管理する為のマネージメントに関する事までをレベル別に問われる。

◾︎シューフィッター
足と靴と健康協議会が行っている資格試験。足に関する基礎知識と靴合わせの技能を習得し、足の疾病予防の観点から正しく合った靴を販売する事を目的としている。
プライマリー(初級)、バチェラー(上級)、マスター(修士)がある。
近年ファッションや健康の観点から注目されている。

◼︎ウォッチコーディネーター
日本時計輸入協会が行っている、時計に関する検定試験。時計と時、そして販売に関する豊富で正しい知識の取得や、正しいマナーや言葉使いで最もふさわしい商品提案をすることを目的としている。

3.男性の他の業界からアパレル企業への転職 前職のキャリアはどの程度考慮される?
男性が他の業界からアパレル業界に転職する場合、前職の仕事内容とスキルがとても重視されます。
例えば営業職の場合は、どんな業界での営業経験があるのか、顧客の層、販売のルートなどが重視されるでしょう。
また、物流やサプライチェーン部門などでは、在庫管理や売上予測などの実績が考慮される事があります。
その他の部署でも、前職で何を担当していて、どんな功績をあげたのかが考慮されるので、会社へ貢献した実績などを沢山説明できると良いでしょう。

4.アパレル企業への転職を考える際に気をつけることは?
アパレル企業への転職を考える場合、応募する企業の研究をしっかりして、どんな会社なのかをよく把握する事が重要です。

アパレル業界はブランドや業態によって会社のカラーが全く異なります。レディース中心のアパレル企業は、会社の雰囲気はソフトな場合が多いですが、メンズブランドの場合は逆に体育会系のような社風の企業もあります。
また、業態については、国内で企画・販売する企業と、輸入のみで企画はしない企業では仕事内容などが大きく異なります。

自分の志望する企業がどのような業態、ブランドなのか、その他にも給与体系や福利厚生などについコンサルタントに相談して研究し、自分に合った企業に転職できるように頑張って下さいね。

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