OEM

- アパレル業界ニュース -
2014年09月21日

OEM

OEMとは

アパレルでOEMという言葉をよく聞くけれど、いまいち良く意味が分からない… なんてことありませんか?

OEMは簡単に言うと、あるメーカーが、他社のブランドの製品を製造すること、またはその企業、です。
アパレルブランドが、直接工場に依頼するのではなく、下請けのメーカーさんに製造を依頼する、そんなイメージでしょうか。

日本では「相手先ブランド名製造」、「納入先商標による受託製造」などと訳され、元々は英語でOriginal Equipment Manufacturerと、1950年代にIBMが作った造語とされています。

日本のアパレルではOEM生産が盛んに行われていますが、そのメリットはなんでしょう?

OEMのメリット

■自社で生産ラインを持たない・足りない場合に生産を任せられる
自社の製造工場を持たない場合、当然製造は外注になります。その際に依頼する事が多いのがOEMメーカー。日本には布帛やニット、カットソー等様々な形態のOEMメーカーが存在し、中小アパレルはそれらのメーカーに多くの生産を依頼します。
大きなアパレルも自社工場を持つ会社は多くなく、色々な商品を作るにはさまざまな種類の工場での生産が必要となるので、OEMを活用しています。
大手商社がOEM生産を請け負っている場合も多く見受けられます。

また、自社工場での製造では生産が間に合わない場合もOEM生産を依頼します。

■企画からサンプル作成、量産まで外部に任せられる
アパレル商品の生産には、企画・デザイン、パターン作成、サンプル作成、縫製などとても多くの工程があるため、多くの人手と時間が必要です。
OEMメーカーは縫製だけでなく、企画やデザインまで請け負っている場合があり、人手不足のブランドはどうしてもOEMに頼らなければならない場合があります。

■様々な縫製工場の背景を使える
自社工場をいくつも持てるブランドは日本では多くありません。アパレル商品はアイテムによって工場を使い分ける必要があり、さまざまな工場背景を持ったOEMメーカーはとても便利。
海外生産の背景があるOEMメーカーも多く、国内・海外で色々なアイテムを1社に任せられると、時間の短縮にもなります。

■小ロット(数の少ない発注)にも対応できる場合が多い。
OEMメーカーは複数のブランド・企業を顧客として持っている為、全体の取引量で1つの工場と取引できます。なので、工場に嫌がられる事の多い小ロットにも対応できる場合も。

■資材調達から工場手配までを一つの窓口でできる。
服の生産には工程も沢山あるだけでなく、生地やボタン、洗濯ラベルなど様々な資材を発注しなければなりません。
資材の数だけ取引先も増えるので、窓口が一括であるOEMメーカーはとても便利。

■現地にスタッフがいるメーカーが多く、安心
海外生産の場合、工場が遠く言葉も違う為に、品質・納期管理がとても大変。OEMメーカーは現地に日本人スタッフを駐在させている事が多く、すぐレスポンスもある為安心して任せる事ができます。

■色々なブランドを扱っているため、さまざまな流行の技術・素材背景が使える
OEMメーカーの顧客のブランドはたいてい1社ではなく、何社か受け持っている場合が多いため、各ブランドから最新流行の商品の生産依頼がたくさんあります。
流行のアイテムを作るには新しい技術を生み出さなければならない事もしばしば。それだけOEMメーカーのテクニックも増えます。さらに流行の生地などの情報もあり、同じとは行きませんが、似通った素材を調達することも可能になります。
ちなみにOEMメーカーは情報の漏洩にはとても気を使っています。

アパレル OEM 商社の求人はこちら ⇒ OEMの求人を見る