アパレルのWeb運営ってどんな仕事?

- アパレル業界ニュース -
2015年02月26日

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1.アパレルのWeb運営とは?
アパレルのWeb運営とは、主にECサイトや公式サイトの運営業務のことです。求人情報上ではWebディレクター、Webサイト運営と記載されているものがこれに当たります。

2.具体的な仕事内容は?
Web運営の主な業務を列挙してみましょう。(*印はECサイト運営の場合のみ)

●売上数値の管理・分析*
サイトからどのくらい商品が売れたのかということを管理します。これをもとに、更なる売上アップを目指して数値の分析を行います。
●在庫管理*
在庫管理については、マーチャンダイザーが担当する会社もあります。
●販促企画の立案
売上アップにつながるようなコンテンツのアイデアを提案し、実行に移します。
●商品マスタの登録
販売する商品の情報(商品画像、サイズ、商品情報、ディスカウント率など)を登録・更新します。
●バナー等デザインの作成
Webデザイナーではなく、サイト運営者がデザインを作成する会社もあります。また、社内外のデザイナーに発注する場合もあり、その場合には発注から工数管理までの業務が発生する場合も。
●ページ作成
販促企画のページや、ランディングページの作成になります。また、それに伴って、ワイヤーフレーム作成や制作進行管理といった業務も発生します。
●ささげ業務
つまり、「(さ)撮影」「(さ)採寸」「(げ)原稿」までの一連の業務のことを指します。会社によっては、撮影担当やデザイナーが行う場合も。
●画像クオリティ管理
アパレルにおいて、商品画像は非常に重要となってきます。ファッションサイトにふさわしくないような画像は修正・加工するなどといった業務がこれに当たります。
●メルマガ作成、ブログ・SNS更新
販売促進のツールとして、メルマガやブログ、SNSを利用している場合はこれらの作成業務があります。

3.アパレル関係の経験がなくても大丈夫?
アパレルのWeb運営は、アパレルに興味がある方であれば、アパレル業界での勤務経験がなくても十分にやっていくことが可能です。それよりも、PC業務に興味があるかどうかという点や、地味で細かい作業でも根気よく続けていくことができる人材であるかという点が重視されるようです。
会社によっては、Web運営者にWebデザイナーやHTMLコーダーの能力まで求める会社もあり、それらの経験がある方は重宝される傾向にあります。また、プレゼンのためにPowerPointや在庫管理のためにExcelといったツールのスキルを求める企業もあります。

4.たとえばどのような企業があるの?
アパレルメーカーの公式サイトやECサイトの運営は基本的には自社で行われます。一方でこれらのサイト運営を外注委託するケースも存在します。求人情報で 「Webサイト運営」「ECサイト運営」というキーワードで探すとたくさんの企業が表示されますのでチェックしてみてください。
また、アパレルのWeb運営で知名度が高いのはファッションの通販サイトでしょう。代表的なECサイト(自社サイトを除く)を挙げてみます。

ファッションECサイト(B to C):
●ZOZOTOWN(ゾゾタウン)
2004年開設。日本最大級のファッション通販サイト。2014年10月時点の会員数は1000万人。
●MAGASEEK(マガシーク)
2003年開設。女性ファッション誌と連動した通販サイト。主な顧客層は20代から30代前半。
●yoox(ユークス)
イタリア生まれのヨーロッパNo.1オンラインセレクトショップ。世界の有名ファッションブランドが揃う。
●OIOI(丸井)
最新ファッションを提供する丸井のショッピングサイト。丸井で取り扱いのある商品を販売している。
●Amazonファッション
CtoCの取引が可能なマーケットプレイスやネットショップの開設も可能。
●楽天市場
ネットショップの開設が可能。
●Yahoo!
ネットショップの開設が可能。

フラッシュセールサイト(BtoC):
●GILT(ギルト)
フラッシュセールサイトとして世界最大の会員数。セールは毎日21時から限定78時間。高級ブランドが最大70%OFFで購入可能。
●GLAMOUR-SALES(グラムール セールス)
2009年、フランス人起業家によって日本で創設。BEAMSなど、国内ブランドを含む3000以上のブランドが最大90%OFF。毎日19時59分から期間限定セールが開催。

海外ファッションのソーシャルショッピングサイト(C to C):
●buyma(バイマ)
世界111か国のバイヤー約6万人と契約しており、5,300以上のブランドの商品を取り扱う。会員数は183万人。
●waja(ワジャ)
現地バイヤーから直送されるのではなく、いったん商品を日本国内の倉庫で検品してからサイトに掲載しているため、取引上の信頼感が高い。
●LASO(ラソ)
人気のハイブランドのほか、Newブランドなど幅広くラインナップが魅力。