あなたは知ってる?職務経歴書と履歴書の違いとは!アパレル業界版

- アパレル業界ニュース -
2015年07月01日

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アパレル業界で働きたいと思った時、応募にあたって履歴書とともに必要になるのが職務経歴書です。履歴書と職務経歴書の違いは、採用者が各書類から欲しい情報が違うという点にあります。では、具体的に職務経歴書はどのように書くのが良いのでしょうか。

職務経歴書の書き方とは?

職務経歴書を書く前に、職務経歴書では何を見られているのかという点を押さえておくことが大切です。採用担当者は、自社の採用ニーズにマッチしている人材か、仕事に対して意欲的に取り組んできたか、仕事を行う上で強みがあるか、転職する理由が納得のいくものかといった視点で応募者の職務経歴をチェックします。この点を念頭に置いて作成する必要があるでしょう。

では、実際に作ってみましょう。

●中央寄せの太字かつ本文よりも大きい文字で「職務経歴書」と記入

●右寄せで「作成日」「名前」「年齢」「住所」「電話番号」を記入
作成日の年数については西暦か元号表記のどちらでも構いませんが、職務経歴書全体で表記を統一します。

●希望職種を記入
企業側が複数の職種で採用活動をしている場合は特に、記入をした方が良いでしょう。

●職務経歴を記入
「2010年4月~2015年4月(在籍期間:5年)株式会社○○○/販売スタッフ(正社員)」というように、時系列で入退社日と在籍期間、会社名、業務、職務形態について記載します。また、事業内容や、従業員数、資本金など会社について簡単に記載しておくと、同業他社であれば選考の判断材料になりますし、読む側に対して、好印象を与えることができるでしょう。

職務経歴を記入した後は、「職務要約」も記入しましょう。勤務先で取り扱ったブランドやショップについての販売実績やターゲット層などといった職務概略や、ショップであればどのくらいのスタッフがいたのか(どのくらいの規模のチームで動いていたのか)といった点や、職場でチームリーダーを担っていたなど、具体的な役割や実績、担当業務やマネージメント経験の有無などについても記載しましょう。

さらに、「職務能力」についても記載します。自分の能力や保有している資格について記載します。たとえば、販売スタッフの場合は、接客スキルや人材育成スキルなど、経験をもとにした実績とともに記載します。資格については、パソコンの能力や、語学力といったものがそれにあたります。

●志望動機、自己PRを記入
あなたの思いを伝える項目なので長すぎず、短すぎず、適度な長さでしっかりと記入しましょう。具体的には、その会社で働きたい理由や、会社でやりたいこと、今後のキャリアパスといった部分を記載します。できれば、志望動機と自己PRは項目を分けてしっかりと自分自身をアピールしましょう。

採用側の視点で書きましょう

職務経歴書を書く際にはいくつかのポイントがあります。まず、読みやすいという点は非常に大切です。見出しを設けたり、項目ごとに行を空けたり、表や箇条書きを使ったり、強調したい部分を太字にするなど、見る側が見やすさを感じる工夫をすることも大切です。分量については、転職回数が多い場合であっても、原則、A4用紙に2枚程度に収めるのが良いでしょう。

また、企業のニーズに沿った形で作成することもとても重要です。志望動機と企業のニーズをマッチさせるように文章を構成していきましょう。同時に、就職希望先の職務で求められていることは何なのか、という点について深堀し、それに沿って自分の職歴、職務能力を打ち出していくのが良いでしょう。たとえば、販売員の場合は、コミュニケーションスキルだったり、提案力だったり、接客力などが求められます。過去に自分が接客経験があるならば、具体的に評価された点について記載したり、会社の接客コンテストなどで受賞した経験があればその旨を記載することで、採用側に自分の能力をしっかりアピールすることができます。

最後には繰り返しのチェックを

職務経歴書を書き終えたら、最後に誤字脱字についてチェックすることも忘れないようにしましょう。
採用したいと思えるような職務経歴書になっているのか、読む立場に立って、時間のある限り何度も見直してより良い内容に仕上げていきましょう。