アルバイトからでも店長になれますか?

- アパレル業界ニュース -
2014年11月23日

店長

実力次第でアルバイトからアパレル店長に

某人気アパレルブランドのショップでアルバイトとして、学生時代から約3年勤務しているTさん。「このままアルバイトを続けていていいのだろうか、と最近思い始めて…」と不安そうに話してくれました。
服が大好きなTさんはファッション系の専門学校を卒業し、以前からアパレル企業で働く事を志望していた為、就職活動では何社か応募しましたが、残念ながら希望は叶わず。学生時代から働いていたショップのアルバイトを続けることにしました。他の業界では内定をもらいましたが、やはりアパレル業界で働きたい希望は強く、アルバイトを続けることに。

「今働いているブランドは大好きなのですが、長くアパレル業界で働くことが本当の希望です。店長を目指したいと思っていますが、どうすればいいのか分からなくて…今後アルバイトを続けるか迷っています。」

Tさんのように服やオシャレが大好きでアパレル業界を目指している人や、アルバイトとして働いている人で将来に不安を感じている人は多いようです。アルバイトの契約では長く働ける保証はありません。
ではどうやってアルバイトから店長など長く働けるポジションになれるのでしょうか。

<キャリアプランを作って、周りにアピールし続けよう>
終身雇用制度が崩壊した今の日本では、何度も転職する事が普通になって来ました。今の自分の状況がどうであれ、将来のキャリアは自分次第で作りあげることができる時代になったとも言えるでしょう。

将来のキャリアを作るにはまず、今の状況から5年後、10年後に自分がどうなりたいかを描き出し、キャリアプランを作る事が重要です。受験も就職も計画する事から始まりますね。人生も計画なしでは、航路図のない船で大海原をさまよっているようなもの。2年後にサブ、4年後に店長など、具体的に目標を立てましょう。

目標を立てたら先輩や店長、エリアマネージャなどに話や相談をしてみましょう。店長にいきなり「店長になりたいんです!」という話し方はNGかもしれませんが、アルバイトから上に上がりたい事をアピールしておくと、ポジションが空いた際に声がかかる機会がぐんと増えます。

売上を作って実力を見せよう

アルバイトから店長を目指す場合、他のスタッフより売上を取って実力がある事を見せることが必須。売れるスタッフにコツを聞くなどして顧客をつくり、売上を取る努力が必要です。

実際に努力してアルバイトから店長になった例を見てみましょう。

■ Sさん (某アパレル 店長 1年目 / 26歳)

現在のブランドのショップでアルバイト (2年)

他の店舗で契約社員に。(2年)

サブに昇格 (2年)

現在のブランドの店長に (1年)

アパレルでアルバイトしていたSさんの場合、アルバイト時代に月間の売上がショップで一番になるほど努力して顧客をつかみました。それが認められて契約社員となり、その後も努力を続けて店長のポジションを獲得しました。

<店長からバイヤー、プレスなどの道も…>
努力してアパレルショップの店長になった後にも、その後のキャリアとして本社勤務になる事も不可能ではありません。

実際に販売スタッフやサブ、店長を経て本社に配属される可能性のあるポジション
■ バイヤー
■ プレス
■ 営業、エリアマネージャ
■ MD

現在BEAMSのクリエイティブディレクターの南馬越一義さんもBEAMSのアルバイトからキャリアをスタートさせ、ショップスタッフ、店長、バイヤーを経て、現在はレディース部門を統括するクリエイティブディレクターとして活躍していますね。
好きなことを仕事にするのは大変なことも多いですが、たくさん努力をして続けていれば、「やっぱりアルバイトから頑張って来てよかった!」と思える日が来るはず。