ファッションディレクターという仕事

- アパレル業界ニュース -
2015年04月29日

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ファッションディレクターの仕事内容は、アパレル業界において店舗設計やファッションの企画制作を行う事です。トータルプロデュースができなければ難しいポジションですが、どのようにすればこの仕事に就けるのでしょうか。今回は、ファッションディレクターについてご紹介します。

1. ファッションディレクターの仕事内容
ファッションディレクターはファッション全般の専門家として、企業の指揮・管理を行います。店舗で販売する商品や展開方法、さらには宣伝企画までを行い、売り場全体のコーディネートを行います。

企画を立てるために、ファッション関係のマーケティングリサーチや販売予測が欠かせません。今年度の流行だけではなく、過去数年間の実績に基づいてトレンドを予測します。その後、集めたデータや独自のリサーチを用い、百貨店やメーカーなどにプランニングを行います。コスト面やリスクなど、現状の販売動向などを加味しながらディレクションを行います。

実際に百貨店などで企画を手がける際には、宣伝活動や販売などに直接かかわる形で、お客さんの生の声を聞くことも仕事です。自身が手掛けたコーディネートが世の中でどう評価されるのかを見届けながら、次回以降のディレクションに反映させていきます。

2. 働く場所ってどんなところ?
ファッションディレクターの働く場所は、商品を販売する百貨店や、開発等を行うメーカーなどです。センスや経験によって働ける場所も広がるので、実績次第でチャンスも広がります。

百貨店で行う仕事は、営業から販売まで商品の流れを企画します。商品の見せ方やお店の看板など、ファッションだけでなく、店舗全体の雰囲気づくりを行います。

メーカーでは、営業や販売といった仕事も担当します。お客様の手元まで届く方法を考え、現場のセンスを磨きながら経験を積みます。

また、ファッションディレクターは企画だけではなく、ファッションショーの演出を行うアシスタントとして活躍される方も少なくありません。仕事で得た知識や経験は、アパレル業界全般に活用できるはずです。

3. どうしたらなれる?
ファッションディレクターになるには、どのような能力が必要となるのでしょうか。

まず、ファッションディレクター含め、アパレル業界で働くためにはファッションに対する知識が欠かせません。雑誌を読むことも大事ですが、専門書に目を通しておくと、体系的に知識が習得できます。学生であれば服飾系の専門学校に通いながら、ファッションに関する基礎知識を習得しましょう。

トレンドに敏感になり、店舗に足を運んだり雑誌を読んだりすることも大切です。同性だけでなく異性のファッションチェックも行い、自分ならどのようなコーディネートをするかを考えるのも、よいイメージトレーニングになります。特に、スケッチブックにまとめておいたことが、将来のアイディアとして参考になったという人もいるようです。

さらに、社会事情や海外の経済・文化なども細かくチェックしましょう。海外のニューブランドに対して、どのような部分で新しさを感じるのか見極める観察力を身につけ、市場の動向を見定めておくと、ファッションディレクターとしての素養が磨かれるはずです。

人脈がモノを言う業界なので、百貨店やメーカーの人との出会いが人生を変えることもあります。働いていない人でも、ファッションディレクターとして踏み出したいと伝えると、何かの縁が生まれるかもしれません。

ファッションディレクターの仕事は、特別な資格を必要としません。その分、努力と実績、センスが求められますが、アパレル業界で活躍したいという気持ちがあれば、着実に成長できると思います。

スキル次第で活躍のフィールドが広がるファッションディレクターは、本人の努力によっていくらでも将来の可能性がある仕事です。メーカーや百貨店からも信頼されるファッションディレクターを目指す方は、現場で経験を積みながら勉強をするとよいでしょう。

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