海外から見た日本のファッション

- アパレル業界ニュース -
2014年12月28日

ゴスロリ文化

ガガ様も大好き!日本のファッション

現代の最高峰のポップアイコンのレディー・ガガ。いつも人を驚かせるアイディアにあふれたポップな衣装で話題を呼んでいます。
そんな彼女が高下駄のようなものすごく前底の厚い、そしてヒールの無い靴でステージに登場してまた世間をあっと言わせたことがありました。
その靴をデザインしたのは何と日本人。舘鼻 則孝(たてはな のりたか)さんです。
ガガ様のスタイリストをしていた、日本育ちのニコラ・フォルミケッティによって採用されました。
ガガ様は日本大好き!日本のファッションも大好きで、肩には菊の花と LOVE TOKYOのタトゥーを入れています。

日本のファッションや文化は今や世界でも多くの人が愛好するようになりました。
「カワイイ」という単語はもはや世界共通。欧米、アジア、ロシアでも通じる国際語です。キティちゃんは未だに欧米・アジアの各地で絶大な人気を誇り、ミラノなどのファッションの都でもキティちゃんショップが存在します。

なにがいいの?日本のファッション

東京を訪れる外国人は口々に「なんでみんなこんなにおしゃれなの?」「まるでみんなパーティーに行くみたい!」と言い、日本人のおしゃれ度の高さに驚きます。

では、彼らは日本のファッションの何がすごいと言っているのでしょうか。
それには日本の長い歴史と独特の服飾の文化が深く関係しているようです。

■重ね着、着こなしや組み合わせに表れる日本人の美意識
外国人がおどろくポイントの一つが、重ね着と着こなしがとても質が高い事。外国人観光客を思い浮かべると、男子も女子もTシャツにジーンズというシンプルな服が多いですね。一方、日本人は長年培われた着物文化をバックグランドとした、色使いや素材の重ね着が大得意。日本独特の高いファッション文化のポイントの一つです。

■パリやニューヨークの人々とは全く違う
ファッションの都であるパリやニューヨークのファッショニスタと日本のファッションは全く違います。欧米のファッションは女性なら大人っぽく、セクシーなファッション、男性なら男らしい、マスキュリンなファッションが主流ですが、日本は「カワイイ」を基軸としたスタイリングやアイテムが主流。また、漫画や音楽などをベースにした独特なカルチャー(ゴス、ロリータ、ギャル、サブカル)があり、コスプレ好きな国民性が拍車をかけて、日本独特の欧米とは全く違うスタイルが育ちました。

■日本人の特色
日本人は質の高い素材や製品が大好き。また、まじめな国民性と職人技術により、細かなレース使いや、手のかかるジーンズの加工等が大得意です。
そんな日本人の外国よりも優れている特色が、日本の優れた洋服作りにも多く反映されている為、海外からも質の高い製品やファッションセンスがリスペクトされています。

ユニクロの海外展開の成功

日本のファッションの成功例として、日本ならではの高品質の服を安く提供したユニクロの海外展開の成功があります。

ニューヨーク、マンハッタンの五番街。有名なショッピングストリートにユニクロのニューヨーク店がオープンしたのが2011年。記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。
その他にもユニクロはパリのオペラ、ロンドンのオックスフォードストリートの店舗をはじめとして、中国や韓国など世界15カ国に598店舗(2014年5月末時点)を構え、海外店舗の売上げがユニクロ全体の売上げの約3割を占める大きな事業となりました。

ニューヨークでは、ユニクロのジーンズにプラダのジャケットなどの高級品を合わせる人なども多く、ユニクロのかかげるグローバルキャッチフレーズの「Made For All(あらゆる人のための服)」 が成功しているようです。

日本の文化に支えられた、高品質な日本のファッションが世界で花開いています。