2016.02.24

「ゆとり世代」は無い?

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開催が来週に迫ってきました新入社員離脱防止セミナー

新入社員の研修には定評がある今回の講師が所属する会社の代表が著書でこう書かれています

「なぜ優秀な社員が辞め、だめな社員が残るという現象が一部の企業で起こるのでしょうか?それは、管理者が部下を見る眼と、部下が管理者を見る眼の厳しさに大きな違いがあるからです。人間は本来、人から支配されることをとても嫌います。それは家族でも、友人でもまったく同じことが言えます。そしてビジネスの世界は家族や友人とは違った支配システムのなかにあります。したがって、支配される者は支配する人を厳しく見る習性を持っています。」

「極端な例ですが、飲んだくれでギャンブルに明け暮れ、ろくな仕事もしていない父親が息子に”真面目に勉強しろ!”と言っても、それは無理でしょう。息子に対する支配力はまったく働きません。こんな父親を見て”自分はしっかりしなければ。こんな父親のようにはなりたくない。一生懸命勉強して立派な社会人にならなければ…”と考えるような息子さんであれば、それは立派です。そういう若い人もいないわけではないでしょう。あるいは、飲んだくれの父親を見て”これでも人生は過ごせるのだ、なんとかなるのだ、勉強なんかしなくても…”と考える息子もいるでしょう。優秀な息子さんは早々に家を出て、自立の道を探すことでしょう。我が家にいても得るものはなにもない、自分の成長は見込めないと判断するからです。」

「企業の管理者は、職場では ”飲んだくれでギャンブル好き” ではありません。しかし、管理者という支配者の持つ欠点に対しては、部下の眼には非常に敏感なものがあるのです。

私の上司は真の意味で、仕事ができる人なのか?

私よりも人格的に優れた人なのか?

私はこの人の部下でいることで成長するのか?

私よりも礼儀正しく、善悪をわきまえた人なのか?

私よりも責任感が強く、一生懸命な人なのか?等々、

優れた部下であればあるほど、多岐にわたって管理者を厳しい眼で見るのです。また、これらを兼ね揃えた管理者であるならば、自分を支配することも納得でき、不満も起きないのです。反対に、だめな社員はこのような眼で管理者を見ることは決してありません。このような社員には、管理者のあるべき姿が理解できていませんし、また見えてもいないのです。したがって、管理者に対するこの部分での不満は起きないし持たないのです。管理者に対して厳しい眼を持った優秀な社員が、管理者の問題点について明らかにすることは職場ではまず起こり得ません。部下のこれらの不満を勝手な言い分と片付けてしまうような管理者は、まず自分自身の姿が見えていないのです。こうして多くの企業では、優秀な社員が他社へ流出してしまうのです。

この流出してしまった優秀な若い社員を管理者は往々にして、

やれ我慢が足りない

やれ辛抱が足りない

と片付けているのです。

優秀な人材が流出してしまうロスをこうした管理者が考えることなど、到底ありません。そうしてまた、高いコストを掛けて採用と育成が繰り返されていくのです。」

どうでしょうか?皆様の会社や現場で起こってはいませんか?

ベテラン研修講師は口を揃えてこう言います。

「過去数十年、新入社員自体は何も変わってないですよ」

「ゆとり世代、さとり世代は根性が無い。すぐに諦めるという話も聞きますが、違います。はっきり言って先輩や上司の指導力の無さの言い訳です。」

かと言って、新入社員に迎合するだけでは、錯覚を与えて、やはり上手くいかない

真に新人が育つ魅力ある環境をどう作れば良いのか?

今回のセミナーでは、そのポイントをお伝えいたします。

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