社会人になってすぐの頃、上司が言ってた言葉
「利は元にあり」
松下幸之助翁の名言
当時の自分は、ビジネスは営業が主役だと思っていた
売ることがすべて
仕入れは、お金を払う側だから、難しくない
そんな感覚があった
でも今は、この言葉が重く響く
本当に仕入れが難しい時代になった
先端半導体、レアアース、エネルギー資源
高級腕時計、少量生産のブランド品、ビンテージ品
不動産、人材
挙げればきりがない
買いたい人がいるのに、仕入れができない
需要はあるのに、元(もと)が詰まって回らない
どの業界も、スループットが確保できていない
その中でも一番厄介なのは人材だと思っている
我々の業界のことだ
資源や素材は、増産や代替が効く可能性がある
でも人は作れない
急に増えない
時間がかかる
だからこそ、いちばん詰まりやすい
潜在労働力はどこにあるのか
主婦やシニア、そして外国人
ここに真剣に対策を打たないと現場は回らない
そのためには、労働時間や「ここはこういう人が働くべき」という固定観念を崩す必要がある
働き方の前提を変える
受け入れ側の仕組みを変える
そして、移民政策も感情論ではなく、現実として考える
各々の業界特有の難しさがあることは理解している
ただ共通しているのは簡単に仕入れできるものは売れないということ
誰でも手に入るものは、価格も価値もすぐに均されていく
「利は元にあり」
昔の格言ではなく、今こそ現実として突きつけられている


