コロナ前、野毛でよく通っていた店がある
「Echo’s Music & Alcohol」
いつも飲んでいたのは、焼酎の「ウコンの力」割り
飲み屋にそんなメニューあったっけ
店主はカズオちゃん
無愛想で、シャイで、エロくて、パンク好き
妙に気が合った
毎年、GREENROOM FESTIVALに不正無料入場していると
自慢していた
50歳手前の男が、、、
モヒートを頼むと、
店の前に置いてあるミントの鉢から葉をもぎって
その場で作る
あの雑さが良かった
ある日店に行くと、
ハトバスのバスガイドが数人、カウンターの中に入り、
カズオちゃんと一緒に接客していた
なんじゃそれ、と思ったが、
ルールもないし、誰も気にしない
でも居心地はいい
あのアナーキーさが、この店の空気だった
彼には小学生の娘がいた
出勤前に必ず夜ご飯を作ってくると言っていた
ちゃんと父親の顔もあった
しばらく野毛に行けない時期があり、
久しぶりにEcho’sに行ったら、
別の店に変わっていた
夜から朝まで開いていて、
いつ閉まるのか分からない店だったが、
ある日、昼になってもドアが開きっぱなしで、
不審に思った近所の人が店内を確認すると、
カウンターの奥で飲みつぶれたまま、
カズオちゃんは亡くなっていたらしい
事件性はなし
あの人らしい最期だと思った
家族はきっと悲しみに暮れただろう
それでも今日も野毛は、いつもの野毛
飲ん兵衛がクダをまき、
店は入れ替わり、
街は止まらない
でも、
あの店で過ごした時間は、
鮮明に残り続ける
This is 野毛。
今週もお疲れ様でした


