2026.02.16

続 利は元にあり

コロナ禍、最初の緊急事態宣言の頃
竹下通りに行った

平日の昼間
人が一人もいない竹下通り
あの光景は、この先もう二度と見れないと思う

ほぼすべての店がシャッターを下ろしている中、
一軒だけ営業している店があった
クロムハーツやゴローズの買取店、
いわゆる二次流通

自分の守備範囲ではないが、
時間もあったので入ってみた

「こんな時に店を開けていて、成り立つんですか?」

そう聞くと、スタッフはこう答えた

「全然売れないです。
でも、売りに来る人が多いんです。
先行きが不安で、現金化する方が増えていて。
水商売の方とか。
今は仕入れのチャンスなんです。」

なるほど、と思った
売れない時に、仕入れが動く
需要が止まると、供給が出る
恐怖が、在庫を市場に出す

あれから数年
この二つのブランドのリユース価格は、
異常なほど高騰している

あの店は、
あのタイミングで仕入れに勝負をかけた

「利は元にあり」

売ることばかり考えていた頃には、
なかなか実感できなかった言葉
だが、混乱の時代ほど、
“元”に手を入れた者が残る

商売は、
順風の時に拡大するのではなく、
逆風の時に仕込まれている

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