島田紳助の青春実録小説
風よ、鈴鹿へ
紳助といえば
黒い交際問題で電撃引退してからもう15年が経つ
その存在は忘れ去られつつある
でも
自分の中にはあの人から受けた影響が
確実に残っている
ピークを過ぎた8耐名物ライダー仙石清一を
紳助と旧友たちで
もう一度走らせようという
「チームシンスケ」の成り立ちの話
当時、紳助がパーソナリティーを務めていたラジオでも
大いに盛り上がっていた企画で
自分も毎週欠かさず聴いていた
まるでチームの一員になったような気分だった
紳助たちが
「仙石さんのメリットはもう一回鈴鹿で走れることや。俺たちのメリットは何なん?」
と聞いた時
仙石清一は
「それは、その日に必ず泣ける、ということや」
という回答に皆が惹かれてプロジェクトがスタートする
この感動的な一言だけで本の値打ちが決まった
紳助は自らスポンサー集めに走り
放送局や広告代理店にプレゼンをして回る
その熱に大手企業のサラリーマンたちが少しずつ巻き込まれていく
あのシーンの場所は丸の内のニッポン放送のビルの地下にある店ということだった
仕事を終えたサラリーマンでごった返していて
喧騒と熱気が渦巻く中で
紳助の中にエネルギーが充電されていく
そして喋りたいことが次から次へと湧いてくる
今日、役員と一緒に
新橋の満員の居酒屋で
会社の未来について語り合った
あのシーンと重なった
ファインズ東京のスタートアップ前夜
ロンドンまで行ってファンドにプレゼンした時も同じ感覚だった
結局、人は理屈では動かない
熱で動く
今週もお疲れ様でした

