2026.04.06

Sometimes It Snows in April

土曜日に愛猫を見送った

最近は動物供養のお寺さんが、引き取りから火葬、法要まで全部やってくれる
便利な時代である
便利、という言い方が正しいのかどうかはわからないが、少なくとも、こちらが取り乱さずに見送れるように仕組みが整っている

その日は朝から雨が降っていた
気温の数字よりも寒く感じた

そんな空気の中で、ふとプリンスの
Sometimes It Snows in April
が頭に浮かんだ

Sometimes it snows in April
Sometimes I feel so bad, so bad
Sometimes I wish that life was never ending
But all good things, they say, never last
 
四月に雪が降ることもある
ひどく落ち込むこともある
人生がずっと続けばいいと思うこともある
楽しい時はいつか終わると人は言う
 
All good things, they say, never last
Love, it isn’t love until it’s past
 
楽しい時はいつか終わると人は言う
愛 それは失ってから気づくもの

10代の頃に聴いた時は、きれいな曲だな、くらいの感覚だった
もちろん胸には残った
でも、感覚まではわかっていなかった

大事な存在を失ったあとに聴くとわかる
春なのに寒い
終わりの季節ではないはずなのに、終わりがやってくる
本来なら明るさや再生を連想する季節の中での喪失感
「四月に雪が降る」という感覚は、そういうことなのか

愛というのは、一緒にいる時には意外とわからない
毎日のようにそこにいて、気配になって、生活の一部になっていると、むしろ当たり前すぎて、その大きさに気付けない
でも、いなくなった時に初めて、その存在がどれほど深く日々に入り込んでいたかを知る

通り過ぎたあとで、ようやく愛だったとわかる
プリンスはそういうことを歌っていたのだろう

土曜日の朝、雨の中で猫を見送りながら、そんなことを考えた
雪ではなかったが、気分としては確かに降っていた

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