話題の邦画
『ストリート・キングダム』を観た
東京ロッカーズの成り立ちを描いた映画であり、
同時に、自分たちの手で何かを作るとはどういうことかを
まっすぐに突きつけてくる映画でもあった
原作は地引雄一の『ストリート・キングダム』で、映画版は田口トモロヲ監督、宮藤官九郎脚本
東京ロッカーズという1978年のムーブメントを、日本のインディーズ文化の源流として描いている
劇中の台詞がいくつも刺さった
「良いものは売れる、でも、売れるために自分のやりたくないことはしたくない」
「レコード屋の息子、印刷屋の娘、カメラマンが揃ったら、自分たちでレコードを作れる」
「自分の踊り方で踊ればいいんだよ」
そういう発想の根っこにあるのが
DIY
Do It Yourself
パンクのスローガンだ
誰かに選ばれるのを待つのではなく、
誰かに場所を与えられるのを待つのでもなく、
自分たちで作る
自分たちで始める
東京ロッカーズは世代的には少し上なので、
自分はリアルタイムでは聴いていない
それでも、その名前はジャパニーズパンクの歴史を辿れば
必ず出てくる
THE STALINやJAGATARAがそこに繋がってくるのも、
世代的にぐっとくるものがあった
東京ロッカーズは後の日本のロックや自主制作文化に大きな影響を与えたムーブメントとして位置付けられている
とても上質な青春映画だった
若者たちが、
金もコネも大した後ろ盾もない中で、
仲間を見つけて、
知恵を出し合って、
自分たちの表現の場所を作っていく
あんな仲間と何かを作り上げたい
そう思わせる力が、この映画にはあった
この映画は、
東京ロッカーズの当事者世代はもちろん、
その熱を追体験してきた我々の世代にも響くし、
今の若い世代にも十分薦められると思う
自分たちの手で何かを始めるという感覚は、
時代に関わらず、普遍的なものだから
自分を振り返れば、
高校時代も、大学生の頃も、社会人になってからも、
その時々で仲間たちと無我夢中で何かをやっていた
あれも言わば全部DIYだった
完成度より先に、熱があり
損得より先に、面白いからやるという気持ちがあった
大人になると、
どうしても採算や効率や結果の話が先に来る
もちろん、それは必要だ
でも、それだけでは何も始まらない
自分たちで作る
自分たちで始める
その気概がなければ、
新しいものは生まれない
だからこの映画を観て、
少し昔を思い出したし、
同時に、まだ終わっていないとも思った
まだまだ、そういうものを作るよ!
諦めてへんから
ぜひこの週末に観に行ってほしい
内容は保証する
いや、期待外れでも費用は自己責任で笑
今週もお疲れ様でした。

