コロナ前から、テレビドラマや漫画の影響で
サウナ人口はじわじわ広がっていた
それがコロナ禍で一気にブームになった
一時期は、オフィスに投函されるチラシも
プライベートサウナが多かった
最近はピタッと止まった
続々と廃業している様子が窺える
悲惨な事故も起きたし、
小さなトラブルの話も耳にする
昔からあったことが、
施設が増えたことで顕在化しただけなのかもしれない
以前、八戸のドーミーインに泊まった時、
外に飲みに出て入った店に、
たまたまドーミーインのスタッフの団体客がいて
そこで普段から疑問に思っていたことを聞いてみた
なぜ大浴場は夜通し開いているのに、
サウナだけ深夜1時から5時までは閉めるのか?
答えは明快だった。
深夜はスタッフが少なくなり、
事故が起きた時に発見が遅れるから、ということだった
かくあるべき、である
コロナ禍では自分も毎日のようにサウナに通っていた
そのうちサウナに行き過ぎて、
逆に疲労が蓄積してしまった
何をしに行っているのかわからない笑
サウナではサウナ室に入っている人を観察するのが好きだ
勝手にその人の属性や、
今日はどんな一日だったのかを想像して、
一人で可笑しくなっている
これもサウナの楽しみのひとつ
サウナ室内のテレビを観ていると
一緒にいる人達の笑うところが気になって仕方ない
全然おもろないところで笑っていたり、
前フリの段階でもう笑っていたり、
逆に笑わなあかんところを見逃していたりする
実は笑いを潰しているのではないかと思うこともある笑
また深夜のサウナで
昼間懸命に働いて、酒を飲み、終電を逃したのだろう
館内着がはだけた状態で階段で逆さまになっているビジネスマンを見ると、愛らしくなってしまう
ああ、みんなそれぞれにくたびれて、
それでも生きているんだなと思う
そういう姿を見ると、
「俺もまた明日から頑張ろう」
という気になる笑
テクニカルな話をひとつすると、
自分は長年サウナに通っているにも関わらず、
いわゆる「整う」という感覚がよくわからなかった
初めてああこれかと思ったのは、
サウナーの聖地のひとつでもある神戸サウナだった
11.7℃の水風呂に入って外気浴していると
体がふわっと浮き上がるような感覚があった
ちなみに11.7℃という温度設定には、
阪神大震災の1月17日を忘れないという意味があるらしい
サウナ耐性の強い人には、
強冷水風呂に入ることをおすすめしたい
自分にとって理想のサウナは、
2000年代初頭までの梅田のサウナニュージャパンだった
あそこには相当お金を突っ込んだ
自宅までタクシーで10分もかからないのに、
わざわざ泊まっていたくらいだ
今どきのオシャレなサウナは、
どうも肌に合わない
サウナハットもマットも、
流行に乗って買ってはみた
でも、すぐに使わなくなった
そもそもサウナは、
若者がデートで利用するような場所ではない、
というのが自分の持論である
いや、ただ羨ましいだけかもしれない笑
たぶん自分は、
サウナに「整い」や「スタイル」を求めていないのだと思う
雑で、煤けていて、人間臭い
そのうえで、ちゃんと安心して過ごせる
そういう場所の方が自分には合っている
ブームで新しい店が増えるのは悪いことではない
ただ、サウナは見た目や流行だけではなく、
安心して身を預けられる場所であってほしい
そんなことを思いながら、
自分は、少し古びていて、少しだらしない人間たちが集まる
そんなサウナの方へ足が向くのだ笑

