キョンキョンの武道館ライブが話題になっている
キョンキョンという人は、あらためて考えると、かなり稀有な存在だと思う
最初は、純粋なアイドルだった
それも、80年代を代表するトップアイドルの一人だった
そこからのキャリアの重ね方が、普通のアイドルとは違っていた
永瀬正敏との結婚
藤原ヒロシ、高木完、小西康陽、小山田圭吾、近田春夫といったクリエイターたちとのコラボレーション
映画、舞台、文筆、プロデュース
そして近年では、政治的な発言まで含めて注目される存在になっている
王道のアイドル歌謡だけでなく、クラブカルチャー、渋谷系、ニューウェーブ、サブカルチャー寄りの感覚も自然に取り込んでいった
それを背伸びせず
キョンキョン本人に、そういう人たちを引き寄せる魅力がある
メジャーの中心にいながら、横道にそれる感覚が匂う
そのバランス感覚が、キョンキョンの面白さ
普通のアイドルであれば、ここまでクリエイター側が向き合わなかったと思う
アイドル出身(現役?)で、ここまで自分を自由に表現し、なお「小泉今日子」であり続けているのは本当に凄い
お世辞にも、歌が上手いとは言えない
しかし、声がいい
特に好きなのは、
「あなたに会えてよかった」
「優しい雨」
どちらもキョンキョン自身が作詞している曲だ
自分で書いた言葉を、自分で歌う
普通なら、もっと感情が入りすぎてもおかしくない
ところがキョンキョンの場合、感情が入っているようで、どこか入っていない
その感じが、とても良い
たぶん、あの人は自分の悲しみや寂しさを、あまり大げさに見せない人なのだと思う
女優としても印象に残っている
特に『あまちゃん』の母親役は良かった
キョンキョンが演じた天野春子は、どこか素のキョンキョンのようにも見えた
あの役には、キョンキョンという人が持っている照れ、強さ、雑さ、優しさ、そして少しの不器用さが、うまく出ていた
演技で別人になりきるというより、自分の中にあるものを役に通わせている感じがした
これは、素が魅力的な人間だからこそできることだと思う
人望も人情も厚い人のようだ
中山美穂や中森明菜にとっても、良き相談相手だったという話を聞くと、何となく納得できる
芸能界という特殊な世界の中で、同じ時代を生きた人にしかわからない孤独や重圧があるのだろう
シンプルに言えば、男前な女の子なのだと思う
少し余談になるが、弊社の創業時から一昨年まで株主であったスキルハウス・スタッフィング・ソリューションのマーク・スミス氏の奥様は、長山洋子さんである
長山洋子さんとキョンキョンは、バーニングプロダクション所属の同世代タレントとして仲が良く、マーク氏のご自宅にもよく遊びに来ていたらしい
密かにその場に呼ばれることを期待していたが、残念ながらその夢は叶わなかった笑
大きな事務所に所属していた時代には、今のような発言や行動は、難しかったのではないかと思う
もちろん、そこには守られていた部分もあったはずだが、制約も多かっただろう
そこから自由になり、自分の言葉で話し、自分の責任で動く
年齢を重ねてから、そういう自由を手に入れる人は強い
無理に丸くならないし、迎合もしない
でも、人に対する情はある
やはり、かっこいい
今年のフジロックに出ないだろうか
2021年は出演キャンセルになってしまい、残念だった
ROUTE 17 Rock’n’Roll ORCHESTRAで、3曲くらい歌ってくれたら最高だと思う
アトミックカフェでのトークでも良い
苗場でキョンキョンを観たい!

