今週「プラダを着た悪魔2」を観た
「化繊の服を着ているから、燃やしたら一瞬で無くなりそう」
新オーナーとなった、いかにもテック系経営者風の三代目社長を揶揄して、ミランダ(メリル・ストリープ)が放つ一言
皮肉が効いていて、思わず笑ってしまうセリフだったが、私はこの一言こそが、この映画の最重要メッセージではないかと感じた
要するに、ファストファッションやノームコアに対するアンチテーゼである
効率、合理性、機能性
もちろん、それらは大事だ
ただ、それだけでは人は魅了されない
ミランダはもちろん
ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)、アンドレア(アン・ハサウェイ)、エミリー(エミリー・ブラント)
主要キャラクターのファッションも、ことごとく良かった
それぞれの洋服が、その人の生き方や立場を語っていた
なかでも、同じ男性としてナイジェルの着こなしが素晴らしいと思った
年齢を重ねた男性が、どう洋服を着るべきか
そのひとつの答えを見せられた気がした
ナイジェルの装いを見ていると、やはり男も、ちゃんとした洋服を着なければいけないと思わされる
世界で最も影響力のあるファッション誌を取り巻く世界
華やかで、贅沢で、無駄が多くて、感覚に支配された世界
そこにアルゴリズムはない
自分自身、少し反省した
最近はどこか心の中で
「清潔にしてれば良い」
「個性も無くて良い」
そんなふうに、洋服に対する緊張感を失っていた
でも、やっぱりちゃんとした洋服を着て、おしゃれをしないといけない
この業界の端くれで飯を食わせてもらっているからこそ、尚更そう思う
ファッション業界に身を置く人間が、洋服の力を信じなくなったら終わりだ
何でも簡略化される時代だからこそ
無駄なものが、真っ先に削られていく時代だからこそ
装うことの意味を、もう一度取り戻したいと思った
この映画は、そんな世界観の灯を消さないための讃歌なのだと思う
今週もお疲れ様でした。
良い週末を!

