昨日はスポーツで嬉しいニュースが続いた
ワールドカップのチュニジア戦で日本代表が4-0の快勝
上田綺世もゴールを決めた
大谷翔平は第2子誕生を祝うような16号ホームラン
そして自分は10数年ぶりに阪神戦を観に行った
高橋遥人がDeNA相手に完投勝利
開幕9連勝
阪神では41年ぶりの快挙
スポーツ好きとしては、これ以上ないくらい気持ちよく締められた一日だった
昨日、活躍した選手を見ていて改めて思ったことがある
上田綺世も高橋遥人も、いわゆる昔ながらのヒーロー像とは少し違う
俺が決めた、俺が抑えた、俺についてこい
我ヒーローなり
そういうタイプではない
どちらかというと物静かで、少し天然で、ヒーローインタビュも派手ではない
言葉も上手すぎないし、自分を大きく見せようとしない
高橋遥人などは、あれだけのピッチングをしても、どこか照れくさそうにしている
上田綺世も、ゴールを決めるストライカーでありながら、いわゆる俺様感が薄い
大谷翔平にも少しその気配がある
あれほど世界的な存在になっても、ヒーロー然とした大げさな振る舞いをしない
淡々としている
自分のやるべきことに集中している
もちろん彼らは、とんでもない才能を持っている
しかし才能だけでここまで来たわけではないと思う
周りにいた指導者、家族、チームメイト、トレーナー、スタッフ
そういう人たちが、本人の特性を見抜き、無理に別の型にはめなかったのだと思う
完全無欠な古いヒーロー像を押し付けていたら、今の彼らはいなかったかもしれない
人にはそれぞれの勝ち方がある
大きな声でチームを引っ張る人
黙々と準備を積み上げる人
言葉は少ないが、結果で周囲を安心させる人
少し不器用でも、ひとつの能力が突出している人
組織に必要なのは、全員を同じ型に整えることではない
その人が何に強く、何に弱く、どういう環境なら力を発揮できるのかを見極めることだと思う
これはスポーツだけの話ではない
会社も同じである
一見、扱いにくく見える人
コミュニケーションが独特な人
段取りが苦手な人
逆に、ひとつの作業に異常な集中力を発揮する人
普通の人が見落とす違和感に気づく人
その人を平均値に近づけようとすると、欠点ばかりが目立つ
しかし、最初から違う形の才能だと捉えれば、見え方は変わる
不得意なことは仕組みで補う
言葉で伝わりにくいなら、見える形にする
曖昧な指示で混乱するなら、具体的に伝える
本人のペースと役割が合えば、驚くほど力を発揮することもある
これからの組織は、強い人だけを集める時代ではないと思う
凸凹のある人たちが、それぞれの凸を活かし、凹を補い合う
そういう組織の方が、結果的には強い
昨日の高橋遥人のピッチングを見ながら、そんなことを考えていた
あの静かな表情
少し不思議な受け答え
それでもマウンドでは圧倒的な存在感
ヒーローは、必ずしもヒーローらしい顔をして現れるわけではない
むしろ今の時代のヒーローは、少し静かで、少し不器用で、少し変わっているくらいの方が魅力的なのかもしれない
その人らしさを消さずに、力に変える
スポーツにも、会社にも、これから必要なのはそういう育成なのだ

