深夜から早朝にかけて日本対ブラジルを観た
W杯決勝ラウンド1回戦
試合前から、世間はかなり盛り上がっていた
もしかしたら勝てるのではないか
ブラジル相手にどこまでやれるのか
まずはそこを見届けるつもりだった
しかし世間の盛り上がりに触れているうちに、少しずつ気持ちが変わっていった
もしかしたら
そう思い始めたところで、日本が先制した
一気に目が覚めた
これはいけるかもしれない
ついにW杯でブラジルに勝てるかもしれない
日本サッカーが、新しい扉を開けるかもしれない
だからこそ、終了間際のブラジルのゴールはこたえた
最初から手に入らないと思っていたものが手に入らなかった時よりも、一瞬でも手に入りそうだと思ったものが手に入らなかった時の方が、喪失感は大きい
心理学でいうニアミス効果
その感覚があるから、人は深く落胆する
負けた瞬間、どっと疲れた
深夜から興奮し、期待し、最後に落胆した
少し寝てから仕事に行ったが、疲れはとれず
お昼が過ぎてから大谷翔平が18号ホームランを打ったというニュースが入ってきた
少しだけ心の穴を埋めてくれた
競技性はまったく違う
サッカーと野球を比べることはできないし、野球のレギュラーシーズンには、基本的に明日がある
サッカーW杯の決勝トーナメントは負けたら終わり
一つのミスが命取り
日本はブラジルに負けた
勝てるかもしれないと思わせてしまった
だから悔しい
これは弱いチームの悔しさではない
強くなったチームが味わう悔しさだ
その感情を持てるところまで、日本サッカーは来た
トーナメントは残酷だ
残酷だからこそ、興奮度が高い
一瞬で天国に近づき
一瞬で突き落とされる
だから人は、眠い目をこすりながら早朝にテレビの前に座る
だから人は、たかがスポーツに、これほど心を持っていかれる
早朝の落胆は大きかった
しかしこの落胆も、手に入りかけた者にしか味わえない感情である
惜しかった、では終われない
4年後のストーリーの始まりかもしれない

