2026.07.07

ツルハシ屋

全東信
飲食業界では知られた会社が破綻した

飲食店のクレジット売上を買い取り、入金前に現金化するサービスを提供していた会社である
先月、飲食業界の経営者から「危ないらしい」という話を聞いていたが、本当に破綻した

詳細はまだ分からないが
経営危機の噂を聞いた一般飲食店は一斉に他社へ切り替えた
しかしキャバクラ、ガールズバー、ホストクラブなどは業態の特性上、他社と契約できず、そのまま残って被害を受けたという

ゴールドラッシュの時、一番儲かったのは金を掘った人ではなくツルハシを売った人だという有名な話がある
ビジネスの構造としては分かりやすい例えだ

今、SNSにはキャバクラやホストのコンテンツが溢れている
億を売り上げるという触れ込みのキャバ嬢やホスト
シャンパンタワー
ブランド物を身に纏い、煌びやかな生活

そして元プレイヤーたちがインフルエンサーとなり、動画、イベント、スクール、コンサルティングなど様々な周辺ビジネスを展開している
それを見ていると、本当に儲かっているのは誰なのだろうと思う

市場全体で見れば、若者の酒離れ、人口減少、接待文化の衰退という大きな流れの中にある
にもかかわらず、成功物語だけは以前より派手になっているように見える

切れる前の電球は最後に強く光ることがある
最近のホストやキャバクラを持ち上げるコンテンツには、どこかそんな印象を受ける
実際に業界の市場規模はコロナ禍より持ち直したとはいえ、ピークの半分程度

夜の仕事そのものを完全に否定するつもりはない
しかし、人の孤独や承認欲求につけ込み、多額の金を使わせることがビジネスモデルになっている部分があるのであれば認められない
本来は人を癒し、楽しませるはずの仕事が、人を追い詰める仕組みになってはいないか

そして今回気になったのは、その周辺を支えるツルハシ屋まで苦しくなっていることだ
もしそうだとしたら、ゴールドラッシュも終盤なのかもしれない

切れる前の電球
いや、もはや断末魔の域に来ているのかも

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