オフィスから渋谷駅に向かう時はサクラステージの横を歩いていくが、1Fに麻辣湯の店がオープンしてから毎日のように入店待ちの行列ができている
並んでいるのは、ほとんどがZ世代の女性たち
少し前のタピオカブームを思い出す
麻辣湯そのものは昔からある料理だが、誰かが仕掛けたんだろう
料理というよりカルチャーになっている
SNSを中心に広がり、若い女性たちの中でブームになっている
ふと島田紳助氏の話を思い出した
紳助竜介のコンビ組み初めの頃に相方の松本竜助氏にこう言った
「売れ出すと劇場にキャーキャー言う女の子が来る。これが俺たちをダメにする」
「女の子たちを笑わせるのは簡単だ、だから芸人は、ついその反応を取りに行ってしまう」
「しかし、それを始めた瞬間に終わる。本当に笑わせるべき人は目の前にはいない」
「テレビカメラの向こう側で、こたつに入って何となく番組を見ている兄ちゃんだ」
流行に敏感な新しもの好きなファンは大切だ
しかし、その人たちだけを見ているとブームで終わる
芸能界だけではない
ビジネスも同じだ
本当に強い商品やサービスは、保守的で、最初は無関心だった人まで巻き込んでいく
麻辣湯もそうだろう
今は若い女性たちの熱狂に支えられている
しかし、この先も定着するかどうかは、その外側の人たちが食べ始めるかどうかだ
中年のサラリーマンが昼飯に食べるようになるのか
家族連れが休日に食べるようになるのか
食のインフラになれるのか
それとも思い出になるのか
行列を横目に見ながら思った

