2026.07.21

Michael

話題の映画『Michael』を観に行ってきた
もちろんIMAXで観た

期待値が高すぎたのかもしれない
正直なところ、あまり心は動かなかった

映画の出来が悪いわけではない
ライブシーンは評論家からの高評価通り迫力がある
マイケル役を演じたジャーメイン・ジャクソンの息子もよく役柄を引き受けたと思う

ただ、どうしても本人と比べてしまう
「すごい」ではなく
「よく練習したな」という目で観てしまうのだ

マイケル関連では、これまでにも優れたドキュメンタリーやライブ映像作品が作られてきた

This Is It
パフォーマーとしてだけではない
プロデューサーとしてのマイケルがいた
照明、演出、ダンサーの動き、映像との連動
ライブの細部にまで徹底的にこだわる姿に圧倒された

今回の映画でも、その凄さは十分伝わってくる
しかし同時に思った
マイケルは伝記映画には向いていないのではないか

ボヘミアン・ラプソディの大ヒット以降、アーティストの伝記映画が増えた

フレディ・マーキュリー
ジェームス・ブラウン
エルヴィス・プレスリー
ボブ・ディラン

どれもそれなりに没入できた
アーティストとして誰が上だ下だという話ではない
ただ彼らは俳優が演じても成立する

ところがマイケルだけは違う
他人が演じて寄せることができない
異星人なのだ
歌もダンスもスター性も遥かに人間離れしている

だから映画を観ながらも

「似ている」
「よく研究している」

そんな感想になってしまう

それにしてもジャーメイン・ジャクソンの息子は男前でマッチョすぎる
声はよく似ていたが、マイケルはもっと細く、儚く、中性的な存在だったと思う

若い世代にとっては、こうした伝記映画は素晴らしい入口なのだろう
サブスクで曲を知り、映画で当時の熱狂を追体験する
その役割は十分に果たしていると思う

20歳の頃、BADツアーの日本公演を西宮球場で観た
バックスクリーン付近のステージを内野スタンドの上の方から観たので、マイケルは米粒ほどの大きさだった
それでもあの熱狂は忘れない

マイケル・ジャクソンは、人間が演じられる存在ではなかったのだ

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