夏の甲子園、熊本代表の有明高校が準々決勝で敗れた
初出場でベスト8
甲子園に旋風を起こし、爽やかな風を吹かせてくれた
今年、熊本は再び大きな地震に襲われた
被災した人たちに勇気を与えたい
熊本の人たちを元気づけたい
そんな想いを背負って、有明高校の選手たちは甲子園にやってきた
もちろん、それだけで勝てるほど高校野球は甘くない
厳しい練習を重ね、もともと力のあるチームだったからこそ、ここまで勝ち上がってきた
しかし、彼らの試合を見ていると、それだけでは説明できない何かを感じた
人間は、自分のためだけに頑張るよりも、誰かのために頑張る時の方が、持っている力を引き出せる
自分のためだけなら、もう無理だと思うところで諦めてしまうかもしれない
しかし、自分たちのプレーを待っている人がいる
自分たちが頑張ることで、勇気づけられる人がいる
そう思えば、もう一歩踏ん張れる
有明高校の選手たちは、地元のため、熊本のため、被災した人たちのために、持てる力を全部出そうとした
その姿を見た被災地の人たちが勇気づけられ、彼らを応援する
その応援が、今度は選手たちの力になる
そして、その姿に魅せられた全国の人たちが、また有明高校を応援する
選手が人を勇気づける
勇気づけられた人が選手を応援する
その応援によって、選手がさらに力を出す
そして、それを見た別の誰かがまた勇気づけられる
なんと美しい循環だろう
スポーツには、こういうことがある
勝ったから感動するのではない
優勝したから人の記憶に残るのでもない
誰かのために必死になっている人間の姿そのものが、人の心を動かすのだと思う
今日、有明高校の夏は終わった
優勝旗を熊本に持ち帰ることはできなかった
それでも、彼らが熊本の人たちに届けたものは、勝敗以上に大きかった
そして熊本だけではない
彼らの野球を見ていた全国の人たちにも、何かを残したと思う
負けたけれど、爽やかな風が吹いた
良いものを見せてもらった
有明高校の選手たちに、ありがとうと言いたい

