2026.08.24

通販生活

通販カタログの『通販生活』が、楽天市場から撤退するというニュースを見た

楽天グループが攻撃型ドローンの国産化を支援するという報道を受けての判断だという

ここまでが、今回報じられた事実である
以下は、このニュースを見て自分が考えたことだ

自分はこのニュースを見て、いかにも通販生活らしいと思った
通販生活は昔から面白い通販カタログだった

普通の通販カタログは、商品の機能や価格を説明して、いかにお買い得かを伝える

通販生活は少し違った

その商品がどうやって生まれたのか
どんな人が作っているのか
そして、世の中にたくさんある同じような商品の中から、なぜ通販生活がこれを選んだのか

そこまで含めて商品を紹介する
だから、特に欲しいものがなくても読み物として面白い

世の中にはモノが溢れている
ネットで検索すれば、似たような商品がいくらでも出てくる
価格も機能もレビューも簡単に比較できる
そんな時代になると、商品の機能や価格だけで差別化するのは難しい

そこで重要になるのが、ストーリーだと思う
メーカーには、メーカーとしてのストーリーがある
「なぜこの商品を開発したのか」
「どんな苦労をして作ったのか」
「どんな技術やこだわりがあるのか」

通販業者には、通販業者としてのストーリーがある
「なぜ、私たちはこの商品を選んだのか」

世の中に無数の商品がある中から、特定の商品を選ぶ
その選ぶ側の見る目が信頼されていれば、

「この人が選んだものなら間違いない」

という理由で商品が売れる

優れたセレクトショップも同じだ
そこに並んでいる商品の魅力だけではなく、バイヤーの経験も含めて買う
つまり、セレクトする側は商品と一緒に「選んだ理由」を売っている

通販生活は、それをやってきた

そして通販生活は、環境問題や原発、戦争など、通販とは直接関係なさそうな社会問題についても、自分たちの考えを表明してきた

目先のビジネスだけを考えれば、政治や社会問題について余計なことを言わない方が安全だろう
しかし、それも通販生活というブランドを作っている一部なのだと思う

自分たちはこういうことを大切にしている
だから、こういう商品を選ぶ

その価値観まで見せることで、商品を選ぶ基準に説得力が生まれる
そう考えると、今回の楽天市場からの撤退も、通販生活にとっては商品選びと別の話ではないのだろう

もちろん、その判断に賛成するかどうかは別の話である

ただ、ブランドとは、何を売るかだけで作られるものではない

「何を選ぶのか」
「なぜ選ぶのか」
「そして時には、何を選ばないのか」

モノが溢れている時代、消費者が買っているのは商品だけではない
誰が、どんな考えで、その商品を選んだのか
そのストーリーに共感し、選んだ人を信用して商品を買う

私たち消費者が手にする一つひとつの商品は、便利さや価格への評価であると同時に、その背後にある考え方への一票でもある

買い物とは、モノを選ぶことではなく、これからどんな世界を支持して生きたいかを選ぶことにもなる

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